No.60,61 2018年9月18日 天候 晴
評価★★★★★★★★★☆
【スポット】紅海 エジプト シャルムエルシェイク✳︎Thistlegorm
【ショップ】Emperor Divers
~Memo~
念願の沈没船への小遠征。
「エンジンが2つある大きな船でないと行けないから、人が集まれば遠征するよ」と言われては言われていたんですが、どうにか出港。
船には5,6グループ、20人以上は乗っていたと思います。
沈船 “Thislegrom”について
潜る沈船はイギリスの商船、船名は「Thislegrom」。スコットランド語らしく、発音は「スィスリクム」みたいな感じ。
第二次大戦中、アフリカ北部の英国部隊に物資を補給するために南アフリカ経由で紅海入り。
地中海を制圧していたドイツ軍はクイーンメリー号による大師団の派遣を警戒していたらしく、その際に独軍に捕捉され沈められたのがこの「Thislegrom」とのこと。
商船が徴用されたもので乗組員は40人ほどで、対空装備は船尾の2つの機銃のみ。
軍艦の護衛もいたものの、爆弾を格納していたエリアに爆撃を喰らい誘爆。爆撃により9人が死亡し、沈んだとのこと。
海底30mに沈んだ現在の姿はこのような感じ。
出発
出発は朝5:00過ぎ。
ピックアップのバスに乗り、ナーマベイとは別の、シャルムエルシェイクのメインの港へと15分ほど。
アフリカの朝陽は驚くほど大きいです。
乗船。確かに大きな船。
3階デッキまで。
シャルムエルシェイクのメインポート。
1階の船室で眠ったりしていましたが、なかなか出港せず。
エジプト人の女性ダイバーの乗船を海上警察が認めなかったらしく、それで揉めていたとのこと。最終的に女性は下船したものことで、乗船から2時間近く経った7:30頃ようやく出港。
相変わらず僕らは2人だけなので、ダンカンとマンツーマンでブリーフィング。
潜行ルートから迷子になった時の対応までかなり細かく。
このダイビング用にナイトロック(酸素濃度が高いタンク)も使ったので、それに関する講習(?)も10分ほど。
そして朝食ビュッフェ。
野菜が無かったのが残念。
一本目 沈船を外部から
出港から4時間ほどでポイントに到着、プラットホームにはたくさんの人が。
潮に流されないようロープを伝い潜行するので、順番待ち。
海中に入るとロープを掴み、ロープに沿って一気に水深20m近くまで潜行。
船を外側から見て回ります。
船外に見事に着地している運搬中だったと思しき機関車。
小型戦車。
砲弾。
機関銃。
砲弾と思しき物体には、”1929″の刻印が。
魚も沢山いました。
異様に近くに寄ってきたスズメダイ。
恐ろしく大きなナポレオンフィッシュ(3m以上はあったと思います)にも遭遇しましたが、視程が悪かったので写真には全く映えず。
階段。
爆撃でめくれた甲板の裏側。
40分ほどで浮上しました。
浮上はラインに沿って。
二本目 機関車との記念撮影と船内探索
二本目。改めてブリーフィング。
船内を見て回るという方針はあったんですが、「もし可能だったら、機関車と記念写真取れないですかね〜?」とおねだり。
「潮流次第だけど、出来たら通ろう」と。
先陣を切って潜行。
潮流が穏やかだったので、機関車と記念撮影!
その後は船室(というか貨物室)の中へ。
「船の中は”Museum(博物館)”みたいだぞ」とダンカンに言われてはいたんですが、なるほど。
機関銃などはバラバラに散乱しているんですが、トラックなどは元の位置にそのままの形を留めていました。
トラック。
バイクなんかも。
魚もたくさんいました。
倉庫の外へ。これも列車?
錨を下ろす装置。
デッキを通って帰路に。
ミノカサゴ系の魚はここまで一切見ていなかったんですが、ついに遭遇!
クマノミも。
ロープを伝い浮上。
視程が短いので、5mまで来るとロープの先は全く見えず。
35分ほどで浮上したので、誰もいない船上でコーヒーを。
ダンカンと記念撮影。
気づけば船上は人でごった返し、昼食ビュッフェへ。
昼食には野菜が出たのでたっぷり。
18:30前に帰港し、車で宿まで戻りました。
マルタで潜った沈船とは比べ物にならない、圧倒的リアリティと面白さでした。
コンディション:良い 波有
気温・水温:34℃・27℃
透明度:15m
IN OUT:11:35→12:18(43min)
最大深度:29.0m
平均深度:20.1m
残圧:200-30
装備:AW130 ウェイト8kg ロングウェットスーツ ラッシュガード
ガイド:ダンカン(イギリス人)
バディ:ダンカン
~Dive Datum No.61~
コンディション:良い 波有
気温・水温:34℃・27℃
透明度:15m
IN OUT:13:23→13:59(36min)
最大深度:28.7m
平均深度:18.9m
残圧:200-40
装備:AW130 ウェイト8kg ロングウェットスーツ ラッシュガード
ガイド:ダンカン(イギリス人)
バディ:ダンカン
「ドイツ軍の爆撃に沈んだ英艦船へと潜水@シャルムエルシェイク【ダイビング記 ★9】」への1件のフィードバック