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勝浦温泉の単純泉を良質掛け流しで堪能|勝浦温泉『海のホテル 一の滝』|和歌山県|温泉のすゝめ46

No.46 2019年1月16日 評価★★★★☆ (是非また行きたい)
【温泉名】紀伊勝浦温泉 『海のホテル 一の滝』(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)

横浜の自宅から伊勢まで2週間強掛けて踏破したんですが、その後は友人と合流して和歌山観光を。
その1泊目が勝浦温泉『海のホテル 一の滝』。

『ホテル浦島』の硫黄泉が自分の中では勝浦温泉のシンボルとして印象強かったですが、この度は単純泉を楽しむためこちらの宿に。

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指宿温泉の温かな小旅館|指宿温泉『旅館 川久』|鹿児島県|温泉のすゝめ31

No.31 2018年11月15日 
評価★★☆☆☆ (これで満足)
【温泉名】指宿温泉『旅館 川久』(鹿児島県指宿市)
人生3度目の鹿児島県指宿温泉。
指宿には砂蒸しが好きで行くんですが、今回は、長めの旅行ということでコスト重視の宿を選択。
暖かく迎え入れていただいたので気持ちよくは過ごせましたが、また行きたいかと言われたら少しパンチは弱め。

指宿温泉(とその泉質)

砂蒸しが有名な指宿温泉。
砂蒸しといえば指宿、指宿と言えば砂蒸し。とでも言うほどの土地ですが、良質で湧出量豊富な塩化物泉のある温泉地でもあります。

宿の女将さんに聞いた話だと、「昔は多くの家庭が風呂場には温泉しか引いていなくて(シャワーが無く)、髪はガサガサ、夏は熱くて地獄」だったと。
今でも地域の9割ぐらいは家に温泉を引いてるんじゃないかなぁとも仰っていました。

この話でも分かるように、指宿一帯にこんこんと湧いているのは塩化物泉。湯上がりポカポカの泉質で、砂蒸しにも発汗によるデトックス効果が有るので、なんだかとても体の温まりそうな土地だなと。笑

開湯の時期は定かでは無いですが、江戸時代には島津義久が藩政の激務の疲れを癒やしていただとか、西郷どんも訪れていたんではないか等歴史的な話題も幾らかあります。

ただ、温泉が幅広い地域で湧くこともあって旅館やホテルが散立しており、こじんまりした温泉街がないのが観光という意味では少し残念ではあります。
 

昔懐かしい旅館『川久』

宿泊したのは旅館 川久。

値段が安く、源泉掛け流しの温泉がある、という2つの点でチョイス。夕朝食は無しの素泊まり。
宿に着いたのも23時過ぎで翌朝も9時過ぎには出たので本当に一泊して朝風呂に入っただけなので、適切な評定が出来るとは思いません。

が、ともかくも、掛け流しの温泉があって◎。
宿は古びた昭和の薫り漂う建物ですが、部屋の和式トイレが洋式に改造してあったりと、綺麗ですし快適に過ごすことが出来ました。

温泉は2箇所で、どちらも貸し切り方式。
玄関近くにある貸切札を勝手に使って入浴します。

そして浴場は、どちらも「ザ・民宿の小浴場」という雰囲気。

温泉は蛇口を捻って自由に供給できますが、水で埋めることも出来るので、前の人がぬる湯に入っていたりすると、そこまで温泉の恩恵にダイレクトには与れないかなと。

ですので、泉質は文句無しの◎ですが、湯質は△(運次第)。
温泉用の蛇口はこんな感じに。

とても暖かく迎えてくれるので安旅にはもってこいですが、また行きたい!と言うよりは、もっとイイ宿に泊まりたいなぁというのが正直なところです。
 

総合評価<

【泉質(塩化物泉)】
★★★☆☆ 3.0/5.0
湯上がりポカポカの塩化物泉
【湯質(掛け流し有無)】
★★★☆☆ 4.0/5.0
掛け流しでは有るものの、湯船が小さく熱ければ水も入れられるので、運次第。
【温泉設備】
★☆☆☆☆ 1.0/5.0
小さな屋内浴場二箇所のみ。
【施設の雰囲気】
★★★★☆ 4.0/5.0
昔ながらの旅館。女将さん(?)も優しく、暖かみのある空気感。
【総合評価】
★★☆☆☆ (これで満足)
 

雲仙普賢岳の恵みを頂く良質硫黄泉|雲仙温泉小地獄『青雲荘』|長崎県|温泉のすゝめ30

No.30 2018年11月14日 
評価★★★☆☆ (また行きたい)
【温泉名】雲仙温泉小地獄 『青雲荘』(長崎県雲仙市)
九州旅行3泊目。1泊目湯田温泉(山口)→2泊目ウェルビー福岡と来て、この日は以前から行ってみたかった雲仙温泉に遂に。
源泉掛け流しの宿を探していたところ、ネットでの評価も高く、国民宿舎ということで朝食付きでもリーズナブルなお値段だったのでこの『青雲荘』に宿泊しました。

雲仙温泉について

前々から目を付けていた雲仙温泉。
火山性の温泉だなんて楽しそうだし、半島に有るなんて尚更楽しそう。と思っていたわけですが、関東からのアクセスはもちろん悪く、なかなか訪問の機会はありませんでした。

1700年前後に開湯されたとされる雲仙温泉。
昭和初期に国立公園指定を受けるまでは「温泉」の字に「うんぜん」の読みを当てていたほど温泉との関わりの深い土地です。

地獄めぐりと言えば別府・鉄輪が有名ですが、雲仙温泉にも地獄があり、こちらは無料で見て回ることが出来ます。
迫力という点では別府の地獄には劣りますが、のびのびとした雰囲気や空気感はなかなかのもの。

夜到着したので、初めて見た地獄の煙は衝撃的ではありました。

地獄で買える温泉たまごはなかなかの美味です。
温泉で、茹でたのでなく蒸しているので黄身もトロッと。

地獄を見て回る途中に食べましたが、帰り際にも追加で購入しました。
たまご売り場の周りには猫が沢山いるので、彼らとのんびり戯れるのもまた一興です。

 

雲仙温泉の泉質

火山性の温泉となれば大方予想は付きますが、雲仙温泉は硫黄泉。
その泉質・効能は、戦後、温泉法によって指定された国民温泉保養地の一つにも選ばれていることでも分かるように折り紙付き。

塩化物泉!ぽかぽか!というような分かりやすい効能は無いものの、酸性の湯と言うことで皮膚病などに効くとか。
硫黄泉は湯上がりに肌が突っ張るように感じることが偶にありますが、特にそういったものを感じることも無く、いいお湯でした。


 

お宿『青雲荘』とその温泉

宿泊した『青雲荘』は、国民宿舎で価格もリーズナブル。

館内はどことなく病院や老人ホームといった公的施設を改装したような雰囲気があり、利用者はご高齢の団体客が多かったように思います。
温泉は男女ともに2ヶ所あり、一つが内湯で一つが露天湯。

内湯にはどーんと大きな浴槽が広がっており、20人ぐらいは同時に入れそうな。
浴槽に入る段差には沈殿物が溜まっていて、湯質の上質さが感じられました。
湯の中に寝転がれる場所が2箇所あったのと、滝湯が一つあったのが特筆点。
風情があるというよりはホテルの大浴場という雰囲気ですが、質の高い硫黄泉が掛け流されているのは非常に魅力的でした。

そしてもう一箇所は2012年に完成したという露天湯。内湯とは脱衣所も別。
こちらは脱衣所を出るといきなり野外で、広々とした石造りの浴槽が横たわっています。

掛け流しのオーバーフロー。

森を見渡せるデッキもありますが、「眺望風呂」という訳ではなく、あくまでのんびりくつろぐのが第一義的なお風呂。

朝入ったこともあり湯質は良く、他に人もおらず、白濁の湯をのんびり堪能できました。

 

総合評価

【泉質(硫黄泉)】
★★★★☆ 4.0/5.0
良質な、一般的な硫黄泉。
【湯質(掛け流し有無等)】
★★★★★ 5.0/5.0
内湯、露天共に源泉掛け流し。温泉成分の沈殿も有り。
【温泉設備】
★★★☆☆ 3.0/5.0
大きな内湯と露天風呂。
内湯には滝湯が一本。
【施設の雰囲気】
★★★☆☆ 3.0/5.0
国民宿舎で値段も安く、客層は高齢の団体客が多め。
施設全体は老人ホームを改装したような雰囲気で、内湯は広いが古いまま。
露天は2012年に出来たもので、新しいながらも風情がある。
【総合評価】
★★★☆☆ (また行きたい)
 

長野の山奥に佇む白濁の秘湯|七味温泉「渓山亭 恵の湯」|長野県|温泉のすゝめ25

No.25 2018年7月30日 評価★★★★☆4.0/5.0
【温泉名】七味温泉 「渓山亭 恵の湯」(長野県上高井郡)
1泊2日で長野県の山田温泉に行ってきたんですが、その更に山奥、七味温泉にあります「渓山亭 恵の湯」にも足を伸ばしてきました。
恵の湯の建物

七味温泉の泉質

山田温泉、五色温泉、七味温泉など8つの温泉が集まっている信州高山温泉郷ですが、その中でも七味温泉は硫黄系の泉質が特徴。山田温泉は塩化物泉だったのでそれに比べると、見た目も匂いも肌感も、どれをとっても異なる性質です。入ったのは一箇所だけなので七味温泉全般に一般化は出来ませんが、「渓山亭 恵の湯」はかなり濃く白濁していて、湯船の底が見えるか見えないかぐらいの濃度。硫酸系の泉質ということでもちろん硫黄臭はしますが、ツーンとする一般的な硫黄臭よりもマイルドさがあったような気がします。泉温は普段は高めのようですが、訪問した日は台風の影響で泉温も下がっており、40℃~42℃ぐらいだったように思います。
以前入湯した白骨温泉(自然に囲まれた白濁の混浴露天湯でちょっぴり長風呂を|長野県|白骨温泉|温泉のすゝめ8)と雰囲気は似た泉質でしたが、体に残る硫黄臭はこちらの方が薄めでした。
白濁の湯
 

恵の湯の設備と雰囲気

恵の湯に着いた時の感想は、ずいぶん質素な施設だな、と。広い駐車場と、その脇に建物がぽつりと。
恵の湯の建物
この建物の右手に受付があって、入浴料を支払います。おじさんから施設設備と温泉の成分について説明を受け、お風呂へ。
お風呂は受付から20秒ほど歩いたところに。
恵の湯の入り口
これを入ると脱衣所。コインロッカーは先の建物の方にあるので、預ける場合はそちらに。
脱衣所の窓ガラスの内側にスズメバチがいて内心穏やかでは無かったですが、サクッと着替えて浴場へ。

内湯と露天があります。内湯はこじんまり。
恵の湯の内湯
露天は見ての通りかなり広め。夏場はたくさん虫が居るので、苦手な方はかなり覚悟が必要かと。
恵の湯の浴槽
台風の影響とのことでしたが水温はぬるめだったので、のんびり30分ほど入浴しました。月曜の午前中というタイミングもあり、他の利用者は一人も居らず。休憩所でカラオケをしているおじさまおばさま集団は居ましたが、お風呂へは来ませんでした。
入浴中
 

恵の湯へのアクセス

七味温泉へは、小布施から車で40分ほど。恵みの湯を所有している旅館『渓山亭』は七味温泉の旅館街にありますが、恵の湯はそこから車で1分のところに。

駐車場も恵の湯にあるので、日帰り温泉のみの利用であれば、渓山亭の本館に行く必要はありません。

周辺には滝や牧場といった観光地もあるので、東京からだと少し遠いですが、日帰り旅行にはもってこいの温泉です。
雷滝の裏側
雷滝の滝壺
山田牧場の牛の放牧の様子
 

総合評価

【泉質】
★★★★★ 5.0/5.0
硫黄系源泉の掛け流し
【温泉設備】
★★★☆☆ 3.0/5.0
内湯、外湯、洗い場、と標準的
【施設の雰囲気】
★★★★☆ 4.0/5.0
広々していて、混雑していてものんびりできそうな雰囲気
【総合評価】
★★★★☆ 4.0/5.0