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九州最南端の絶景眺海露天風呂|伏目温泉「ヘルシーランド たまて箱温泉」|鹿児島県|温泉のすゝめ33

No.33 2018年11月16日 
評価★★★★☆ (是非また行きたい)
【温泉名】伏目温泉 「ヘルシーランド たまて箱温泉」(鹿児島県指宿市)
この九州旅行で5箇所目に立ち寄った温泉。
旅館→砂蒸しと来てこの日3回目の入浴でしたが、友人の推しもあったのと、評価も高く、鹿児島の先の方までなかなか来る機会も無いだろう、ということで。

鹿児島・伏目温泉

鹿児島県指宿市にある伏目温泉。
「伏目温泉」と言っても、この地域にある温泉はこのヘルシーランド一帯だけ。そして施設は砂蒸し、露天、内湯と三ヶ所に分かれています。

この近辺で温泉といえば同市内にある指宿温泉が有名で、温泉地としての知名度はさほど高くない伏目温泉。

そのためかヘルシーランドは日帰り専用の施設になっていて、指宿温泉の影にある穴場スポットの様相を体しています。

と言ってもネット全盛のこのご時世。トリップアドバイザーで高評価を得たということで、「指宿温泉のおこぼれ」でなく、直接この山川温泉を目指してやってくる人も多いようです。
 

眺望風呂として知名度の高い「たまて箱温泉」

ヘルシーランドには「温泉保養館(屋内)」「露天風呂 たまて箱温泉」「砂蒸し温泉 砂遊里」と3つの施設があります。
今回は指宿での砂蒸し入浴後の訪問だったため、絶景が有名な「露天風呂 たまて箱温泉」にだけ入浴しました。

たまて箱温泉の眺望の何が凄いかと言えば、海に面した露天から眺めるただひたすらの海。
※露天の浴場は2ヶ所あり、隔日男女入れ替え制なので1/2の確率で大眺望風呂には入れません。

海に面した眺望風呂は日本各地に存在していますが、これほど海抜がありながらも海に近く、180度を超える眺望が確保されている風呂はなかなかありません。
ましてやその湯が掛け流しの温泉となれば、海を望める露天風呂として国内随一と言えるのではないでしょうか。

浴槽は露天に2つで、屋内は洗い場のみ。
少し狭めの熱湯(あつゆ)と、どーんと広い大浴槽の2つの浴槽。

大浴槽も湧出口付近は熱めですが、少し離れれば海を眺めながらのんびり浸かっていられる温かさ。
お天気に左右はされますが、絶景好きならば訪問必須の一湯です。
 

入湯録

訪問したのは冬の入口11月半ば。ただ、暖冬の影響もありTシャツパーカー姿で十分の暖かさでした。

駐車場に車を入れ、温泉に向かう前にかつて製塩業で使われていた施設を見学。迫力が凄い。

ここから、砂蒸し温泉 砂遊里の様子が見下ろせます。

そして、温泉へ。

露天風呂に。

平日の真っ昼間でしたが、脱衣所には人がわんさかと。
裸になり、洗い場を抜けると、どーんと大眺望。
写真はこちらをご参照のこと。
【公式】ヘルシーランド | 露天風呂「たまて箱温泉」,砂むし温泉「砂湯里」,レストラン「地熱の里」

砂浜にある湯でなく海抜が高いので、「海の迫力」ではなく、周りの山々の様子も引っくるめた「眺望の迫力」を感じることが出来ました。
お湯もそこまで熱くなかったので、20分ほど友人とぼーっと。

湯上がりには温泉たまごを。

蒸したまごのようで、ホクホクした、独特の風味でした。これが50円は凄い。

湯上がりは同施設内で昼食を取ろうかという話にもなりましたが、山川駅近くに良さげな食堂があったので、そちらで鰹のたたき定食を。

その後に立ち寄った道の駅では納品作業をしていたおばあちゃんにタダでさつまいもを貰ったりと、人の暖かさにも触れられたとても良い温泉入浴でした。
次回来たときには、山川・伏目温泉でも砂蒸しの体験をしてみたいと思います。
 

総合評価

【泉質(塩化物泉)】
★★★★★ 5.0/5.0
一般的な塩化物泉で湯上りの保温効果は抜群。
湯あたりは極めて柔らかく、若干黄色味を感じる源泉。
指宿・山川で入った3つの温泉の中で一番の良質泉。
【湯質(掛け流し有無)】
★★★★☆ 4.0/5.0
広い湯船に掛け流し。
オーバーフロー(浴槽から溢れるお湯)の量もかなり多い。
一部循環式 (あまり感じませんでしたが) とのことなので、-☆1つ。
【温泉設備】
★★★★☆ 4.0/5.0
抜群の眺望を有するので高めに設定。
ただ、浴槽は普通湯と高温湯の2種類のみ。
洗い場は沢山ありましたが、休祝日は大混雑しそう。
【施設の雰囲気】
★★★★☆ 4.0/5.0
地元の方が多く、落ち着いた雰囲気。
【総合評価】
★★★★☆ (是非また行きたい)
 

甲府盆地を望むモール泉日帰り施設|みたまの湯「みたまの湯」|山梨県|温泉のすゝめ26

No.26 2018年8月13日 評価★★★★☆4.5/5.0
【温泉名】みたまの湯 「みたまの湯」(山梨県西八代郡)

今回は男3人で山梨県南部にある「みたまの湯」へ。
みたまの湯

今回は日帰りで「静岡でさわやかに行く」「静岡でメロンパフェを食べる」「温泉に入る」の3つのテーマがあり、温泉を物色していたところ『温泉批評』に掲載された当施設を発見。静岡から北上したところにあるのでアクセスもよく、東京への帰りも中央道が近く楽そうだったのが決定打でした。

単純泉とはいえ肌当たりの良い有色のモール泉。露天風呂からの眺めもよく、夕食の信州名物ものんびり堪能でき大満足でした。

みたまの湯は甲州に多い「モール泉」

今回訪れたみたまの湯はモール泉。モール泉は簡単に言えば地中深くで植物由来の成分が湯に溶け出した温泉。

ただその植物由来の成分は温泉法で有効成分(?)に認定されていないので、温泉分類上は「単純泉」の括りになります。
そのためみたまの湯の温泉は「アルカリ性単純温泉」。

館内撮影禁止となっていたので成分表も撮影しなかったんですが、公式サイトに掲載されてました。
天然温泉 | 山梨の日帰り温泉 みたまの湯 天然温泉の絶景露天風呂で人気

色はどの浴槽も褐色で、高温槽の方が色が濃厚。温度を下げるのに加水はしていないようでしたが、温度の低い浴槽のほうが色は薄かったです。

入ってみた感触としては、肌で直接感じるものは特になし。ただ、湯当たりは若干柔らかかったような気がします。

豪雨のあとだったからかも知れませんが露天の2つの浴槽はどちらもぬるめで、1時間近く浸かっていられました。
 

みたまの湯の設備と雰囲気

施設に関しては公式サイトに詳しく説明されていますが、浴場は男女別で2ヶ所。それぞれ屋内に2浴槽、屋外に2浴槽、ドライサウナが一つ。飲用水も用意されてます。

と、日帰り温泉施設としては極めて標準的な設備。ただ、サウナがあったり浴槽の温度が選べたりするので、長居するにも飽きないなとは感じました。

施設の雰囲気は、お盆のど真ん中だったのもあるかも知れませんが地元の家族連れが多く、どこか温かみを感じました。同じく山梨県にある「ほったらかし温泉」は大学生やカップルが多いので、もちろん立地も異なりますが、上手く棲み分けがされているのかなという気もしました。

ちびっこが多くて落ち着かないと言えば落ち着かないかも知れませんが、家族連れ(おじいちゃんおばあちゃん層も)が多かったのでほったらかしよりも居心地は良かったです(個人の好みだとは思いますが)。

 

お食事処

館内にある「みはらし亭」では、地元山梨の郷土料理も食べることが出来ます。

今回頂いたのは、「おざら」と「もつ煮」。
おざらは「冷たいほうとう」との説明がありましたが、ほうとうをつけ麺スタイルで食べるもの。ほうとうには根菜がごろごろ入ってますが、おざらのつけダレにはそれほど入っていなかった印象。
みたまの湯のおざら

もう一つはもつ煮。もつと言えば胃袋のイメージが強いんですが、出てきたのは鶏肝の煮込み。「もつ」って臓物(ぞうもつ)のことですから何も間違ったことは無いんですが、少しびっくり。美味しかったです。
みたまの湯のもつ煮
 

総合評価

【泉質】
★★★★★ 5.0/5.0
完全な掛け流しでは無いですが、上質なモール泉
【温泉設備】
★★★★☆ 4.0/5.0
設備は標準的でしたが露天からの見晴らしが◎
【施設の雰囲気】
★★★★☆ 4.0/5.0
地元の方が多く、温かみのある印象
【総合評価】
★★★★☆ 4..5/5.0
 

【番外】静岡旅行の帰りにどうぞ

いつも乃木坂に関係した遠征を共にしている友人と、今回は先輩も加えて2度めの東京→静岡→山梨→東京のトライ。

静岡は富士宮市のあたりから北へと伸びている国道139号線は、山中を走っている割には険しさもなく快適です。
途中朝霧高原には牧場や美味しい食べ飲み物が買える道の駅もあるので、ドライブするにはとてもおすすめな道。
国道139号

今回はなかじま園の「夢のメロンパフェ」が目的だったので、まずは東京から静岡市内へ。
その後139号線で山梨へと入りました。
夢のメロンパフェ

静岡山梨共に食べ物も温泉も充実した県ですが、海沿い県と内陸県をを行き来するのもそれぞれに趣があってとても面白いです。ぜひ。

最後までお読み頂きありがとうございました。