「温泉のすゝめ」カテゴリーアーカイブ

岩手の山奥で秘湯巡り|岩手県|大沢温泉|温泉のすゝめ19

No.19 2018年2月16日 評価★★★★★★☆☆☆☆
【温泉名】大沢温泉 菊水館(岩手県花巻市)

大沢温泉 菊水館

友人が昔訪れたことがあるとのことで勧められ、訪問。
菊水館の入口
大沢温泉には3つの宿があり、それぞれの宿が持っている温泉は共有されていて、浴衣で移動可能。宿はそれぞれにランクがあるような感じですが、今回宿泊したのは一番安い菊水館。泊まった菊水館は他の館からは川を隔てて離れています。

温泉設備について

宿泊先の話はひとまず置いておいて、温泉のことを書きます。
浴場は混浴やら女性専用やら山水閣宿泊者専用等々あり、「いくつあります!」とはっきり示すのはなかなか難しく。
入浴したのは、菊水館にある「南部の湯」自炊部にあるこの宿の目玉「大沢の湯」山水閣にある「豊沢の湯」の3箇所。どこも基本は湯質は変わらず、浴槽の大きかった「豊沢の湯」だけは若干の循環を行なっているようでした。ただ、基本は掛け流し。アルカリ性のお湯で、肌スベスベ。化粧水なしでも肌が突っ張らない心地のいいお湯でした。

はじめに入ったのは「南部の湯」。
南部の湯の入口
4人入るといっぱいのヒノキ張りの浴槽がある、小さな浴場。かけ湯も温泉で、お湯は熱め。
浴槽と洗い場3つしか設備はないので(脱衣所に洗面台、鍵付きロッカーも無し)、グッと温まっただけ。ただ、温かみのある素朴な雰囲気で、個人的にはとても気に入りました。
南部の湯にあった温泉の説明。
大沢温泉、南部の湯の説明

次に入ったのは一番格の高い山水閣にある半露天風呂(夏場はガラス窓がオープン)「豊沢の湯」。
浴槽が1mは深さがあり、幅もかなりあったので、よくこれだけ温泉を確保できるなぁ…と感心。一部循環を使っているとの説明がありましたが湯は澄んでいて、湯質も先に入った「南部の湯」と変わらず良質。規模が大きくかなり広々していますが、それでも落ち着きがあり、こちらもいい浴場でした。

最後は翌朝入った当温泉の目玉。川辺に位置する混浴露天風呂「大沢の湯」。
向かいの菊水館客室から丸見えなこともあり、20:00〜21:00が女性専用となっています。
湯質・湯温は他の浴場と変わらず、良質熱め。雪解け水で川が増水していたこともあり、かなり自然のダイナミックさを感じられました。露天風呂はいくつも入ってますが、ここの露天を超えるロケーションの場所も多々入ったことがあるので、「目玉!」と言うにはひと押し弱いかなぁと言うのが個人的印象。
それでも泉質がよく、しかも掛け流しなのは素晴らしかったです。

湯めぐりをしながらのんびりするには、とてもいい宿・温泉だったなと思います。次の機会にはより良い宿に泊まれますように。。

効能に関する説明。
大沢温泉の効能
趣のある菊水館の廊下。
菊水館の廊下

☆基本情報☆
所在地: 〒025-0244 岩手県花巻市湯口大沢181
アクセス:東北新幹線新花巻から車で30分
料金:日帰り入浴600~1000円
電話:0198-25-2021
URL:http://www.oosawaonsen.com/
近くの観光スポット:
☆温泉成分情報☆
泉質名:アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
湧出量:不明
色→透明 臭い→無臭 肌触り→柔らかスベスベ
泉温:源泉51.2℃ 体感42℃~44℃
pH値:9.0
適応症:一般的適応症、神経痛、リウマチ、胃腸病、婦人病
浴槽:浴場複数有
その他:混浴露天風呂有
~温泉成分分析表~
大沢温泉の温泉成分分析表

陸奥湾を望む絶景の温泉|青森県|浅虫温泉|温泉のすゝめ18

No.18 2018年3月27日 評価★★★☆☆☆☆☆☆☆
【温泉名】浅虫温泉 さくら観光ホテル(青森県青森市)

浅虫温泉 さくら観光ホテル

今回は3泊4日の東北旅行。東京から車で出たので、ひとまず最北の青森まで行こうという事だけ決めて出発。青森市街に泊まろうかという話にもなったんですが、市街のホテルよりも安く泊まれそうだったのでこちらに決めました。

素泊まりはタオルの貸し出しがないとのことだったので、150円で借りて浴場へ。
更衣所は広々していて、顔体用の乳液、飲料水も完備してたのが良かったです。
浴場は横に長く20mぐらい。その両端いっぱいいっぱいまで浴槽が広がっていて、ガラス張りの向こうには陸奥湾がでーんと。
さくら観光ホテルの温泉から眺める陸奥湾
奥にある半露天はその1/3の大きさのヒノキの浴槽。その側には一人用サイズのつぼ湯のような(ヒノキ製?)浴槽が2つ。こちらは窓が開いていて、屋内同様陸奥湾を一望できます。天井があったので、あまりにも寒い時期には窓を閉めるんだと思います。

加水循環ということもあり泉質はそれほど眼を見張るものではなく、浴場の雰囲気も「温泉」というよりは「大浴場」と言った感じでした。わざわざ温泉を求めて訪れるほどでも無いかなーというのが正直なところ。
ただ青森市外からのアクセスはいいので、気軽に訪れられるのは良いなと感じました。
さくら観光ホテルの浴場

☆基本情報☆
所在地: 〒039-3501 青森県青森市浅虫坂本坂本51-1
アクセス:青森市街から車で30分/浅虫温泉駅から徒歩10分
料金:素泊まり1泊一人4300円
電話:017-752-3355
URL:http://asamushi-kanko-hotel.com/smp/
近くの観光スポット:三内丸山遺跡 車で35分,弘前城 車で1時間15分
☆温泉成分情報☆
泉質名:ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
湧出量:不明
色→透明 臭い→やや塩素臭 肌触り→硬め
泉温:源泉56.5℃ 体感42℃~43℃
pH値:8.21
適応症:一般的適応症、きりきず、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症
浴槽:男女各内湯1,外湯1
その他: 1人用つぼ湯2つ
~温泉成分分析表~
浅虫温泉の温泉成分分析表

日本最大級の洞窟温泉|和歌山県|紀伊勝浦温泉|温泉のすゝめ17

No.17 2018年2月28日 評価★★★★★★★☆☆☆
【温泉名】紀伊勝浦温泉 ホテル浦島(和歌山県紀伊勝浦市)

紀伊勝浦温泉 ホテル浦島

ホテル浦島!2年前に一人で日帰り入浴して以来の訪問。
ここのホテルが凄いのは、何よりその規模。温泉が合計で5ヶ所以上もあり、うち2つは洞窟風呂。端から端までのんびり歩くと、10分近く掛かります。
ホテル浦島の温泉一覧
ホテルへも、陸路では向かうことが出来ず連絡船に乗船。
ホテル浦島の、亀の連絡船

浴場によって源泉も違うようで、基本は硫黄泉ですが、それぞれに若干雰囲気が違います。
ホテル浦島 入浴に際する注意書き
ただ、入浴後は肌がパリパリするのが共通項。更衣所に化粧水か何か置いておいてくれたらと思うんですが、どこもヘアトニックしかありません。(恐らく女湯には設置されているんだろうと思いますが)

一番大規模でこのホテルの宣伝にもよく使われているのは、忘帰洞。
忘帰洞の説明文
忘帰洞の中だけで4つ浴槽があり、洗い場も無数に。どの浴槽からも岸に打ち付ける波の様子を見ることが出来ます。洞窟の中に波の音も反響するので、個人的には没入感があってそれも好きです。

施設としての楽しさは★8つ。
ですが、泉質があまり魅力的でないので、そこだけマイナスで★7つです。

☆基本情報☆
所在地:〒649-5334 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165−2
アクセス:連絡船乗り場まで 紀伊勝浦駅から徒歩10分/名古屋市内から車で3時間半/大阪市内から車で3時間15分
料金:朝食付き一泊8000円/日帰り入浴1000円
電話:0735-52-1011
URL:http://www.hotelurashima.co.jp/
近くの観光スポット:太地町立くじらの博物館 車で15分,那智の滝 熊野那智大社 車で20分,アドベンチャーワールド 車で1時間40分
☆温泉成分情報☆(忘帰洞)
泉質名:含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)
湧出量:574L/m
色→白濁 臭い→硫黄臭 肌触り→やや硬い感じ
泉温:源泉51.5℃ 体感42℃~44℃
pH値:7.3
適応症:一般的適応症、きりきず、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症
浴場:4箇所入浴可能 うち2つは海沿いの洞窟風呂 2つは内湯(1箇所は男女入れ替え制で露天も有)

~温泉成分分析表~
ホテル浦島 忘帰洞の温泉成分分析表
ホテル浦島 忘帰洞の温泉成分分析表

和歌山の奥地にある徳川家も愛した秘湯|和歌山県|龍神温泉|温泉のすゝめ16

No.16 2018年2月27日 評価★★★★★★★☆☆☆
【温泉名】龍神温泉 下御殿(静岡県熱海市)

龍神温泉 下御殿

奈良和歌山旅行の2泊目に、ここ龍神温泉の下御殿へ。
秘湯を守る会の宿はいい温泉が多いのでよく参考にするんですが、ネットで調べていたら冬限定で安いプランがあったので今回はこちらへ。初めての秘湯を守る会会員宿への宿泊。

龍神温泉は日本三大美人の湯。
下御殿入口にあった日本三大美人の湯一覧
宿の受付にはこんなものが。
龍神温泉美人証明書
湯に入ると肌がスベスベで、湯上がりもつっぱらずスッキリしていました。

龍神温泉の泉質についての説明も更衣所にありました。
龍神温泉の泉質に関する説明
龍神温泉の泉質に関する説明

温泉は地下一階にあり、男湯女湯混浴露天の3つ。混浴露天に入る際には、バスタオルのレンタルが必要。(宿泊者は無料)

地下一階には100円のコインロッカーが有りました。
下御殿のコインロッカー

内湯は男女入れ替え制で、どちらの浴槽も6,7人ぐらいのキャパシティの大きさ。
下御殿の内湯入口
一方は畳張りの座敷湯。洗い場が畳張りの温泉は下呂で入ったことがありましたが、浴槽の中も畳張りなのは初めてでした。夜入ったら、水温は44℃はあるんでは…?という感じで、かなり熱めでした。
朝入ったもう一方は、檜風呂。こちらはそこまで熱くなく、肌感覚としては41,2℃ぐらい。熱すぎず、朝風呂にぴったりでした!
どちらも露天が付いていないので、そこまでの長湯は出来ないかなぁという感じはしました。

露天風呂へは内湯とは別の入口から。
下御殿、露天風呂へ続く出口
出てすぐに更衣所はありますが、内湯の更衣所からもそれほど距離はないので、屋外にある更衣所は使わず。
浴槽のすぐ脇を川が流れていて、自然を感じられる、とても良い露天風呂でした。
そこまで広くないですが、友人と3人で入るには丁度よかったです。ただ、1人で入りに行く勇気はないかな、と。笑
この混浴露天が売りの一つの宿ですが、浴槽は5人入ればいっぱいぐらいの大きさなので、繁忙期だとのんびりは入れないかもしれません。入浴着の貸出もなく、あくまでバスタオルでの入浴でした。

湯の質がとても良かったので、その点の魅力はすごく大きかったです!浴場もそれぞれこだわりがあって、派手さはないですが、のんびり気持ちよく過ごせました。
お得プランでないとなかなか泊まれないかなとは思いますが、また泊まりに行きたいです。
今度はぜひとも、白浜アドベンチャーワールドでのパンダ鑑賞込みで。
龍神温泉下御殿の入口

☆基本情報☆
所在地: 〒645-0525 和歌山県田辺市龍神村龍神38
アクセス:南紀白浜空港から車で1時間15分ほど
料金:冬限定プラン 一泊2食付き12000円/日帰り入浴1000円
電話:0739-79-0007
URL:http://www.shimogoten.com/
近くの観光スポット:川湯温泉 車で1時間30分,白浜アドベンチャーワールド 車で1時間15分
☆温泉成分情報☆
泉質名:ナトリウムー炭酸水素塩泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
湧出量:測定不能
色→透明 臭い→無臭 肌触り→スベスベ
泉温:源泉43.3℃ 体感41~44℃
pH値:8.0
適応症:一般的適応症、きりきず、末梢循環障害、冷え症、皮膚乾燥症
浴槽:2ヶ所男女入れ替え制 内湯2
その他:混浴露天風呂1
~温泉成分分析表~
龍神温泉下御殿の温泉成分分析表
龍神温泉下御殿の温泉成分分析表