膝に不安を抱えながら40キロ歩行と峠越え|富士〜静岡(39.15km)|お伊勢参り路踏破の旅DAY5

気づけば旅も5日目に。

前日の膝痛は朝には全く無くなり快適に歩いていましたが、薩埵峠を越えるところでぶり返し。

終盤は辛かったですが、39kmも歩いていたようなので、それを考えれば疲れるのも当然かなとは。

薩埵峠の見晴らしや、古い建物の残る宿場があったりと楽しめるポイントが多かった1日です。

ルートは以下の通り。(2019/1/2)

富士市内

宿泊していたネットカフェの9時間パックが7:00過ぎまでだったので、7:10にチェックアウトし7:20に出発。

富士川の手前、小さな川が多いです。

少し歩くと本日一つ目の一里塚。

小道から、ひょこっと富士が見えるのが凄い。

途中すき家での朝食を挟み、8:20過ぎに富士川越え。

富士山をバックにした新幹線の写真が有名な富士川ですが、やはり富士山と富士川の組み合わせは美しく。

新幹線は南方を走ります。

そこから10分ほど坂を上ると一里塚が。
岩淵の一里塚。

街道の左右に立派な塚が。
ここまで見た一里塚の中でも特に立派な一里塚でした。

望月義夫先生の選挙区に突入。

丘の上から何気なく振り返って見える富士も綺麗です。

新幹線をくぐるところで道行くおじいさんに声を掛けられ、「こっちからでも行けますよ」と。
伊勢まで行くんだという話をすると「立派だねえ」と感心されました。

進むよう言われたのはこの小さな抜け道。

階段にヒイヒイ言いながらどうにか通過。

東名高速と富士山。

東名を越えます。
高速の上に掛かる橋を渡るのも初めての経験。

気づけば静岡市に入っていました。
ここまで出発から2時間。9:20。

蒲原宿に入る手前、一里塚。

蒲原(かんばら)宿・由比宿(15・16/静岡市清水区)

そして9:30、蒲原宿に到着。

小さな住宅街に似合わない大掛かりな設備。

発電用の水路とのこと。

細い静かな通り。

江戸時代を思わせる建物は多くありました。

本陣跡。

明治時代に建てられたという家屋も残されていました。

こちらは江戸時代に建てられた建築。

20分ほどで蒲原宿通過。県道へと戻ります。

静岡までもう少し。

歩き始めて2時間近く経っていたのでコンビニに入りたかったんですが、あるのは銀行ばかり。

どうにかこうにか蒲原駅前にセブンを見つけ、休憩。

ここからは薩埵峠を目指して歩きます。

東名高速をくぐる。

セブンを出て20分ほど、10:30過ぎには由比宿に。

質素な一里塚跡。

宿場の入口は敵襲に備えて枡形になっているんですが、それを学んだのはこの由比宿にて。

真っ直ぐな直線にしないことによって、大軍が一気に突入できないように、という事なんでしょうか。

由比正雪の生家と言われる建物。

その正面にいたカメたち。

大正時代の建物。

当時の宿場の様子が細かく分かる地図。

宿場を抜け、「桜えび通り」に。

旧東海道から簡単に港に出られそうだったので港に。

初漁に向けてか、旗を掲げた漁船が並んでいました。

桜えび通りも終わり。

宿場の終わりあたりで、峠で食べようとみかんを購入。

東名高速の由比PAがすぐ隣に。

この先から、薩埵峠への上りが始まります。

薩埵(さった)峠

由比宿到着から1時間、11:30頃から上りスタート。
初めは穏やかなもので、それほど苦しむこともなく上へ上へ。

崖にみかん畑があり、農作業用のモノレールが。

この一里塚からが急勾配の始まり。

こんな感じの坂。

眺めはめちゃくちゃ良いです。

取ったら一億円。

30分ほど掛けてようやく峠のてっぺんに。
膝を痛めているので、足ガクガク。

トイレや駐車場のあるスペースまでの緩い下りが頗る辛かったです。

そして頂上でみかんを食べ休憩したあとは、ハイキングコースのような急な山道を下っていきます。

その途中が一番の撮影スポット。

こんな、自然あふれる山道。

この場所で合戦も幾つかあったようです。

下りにも30分近く掛け、やっとのことで下り切りました。
この時12:30。

味のある看板。

ここから人気の無いひなびた集落の中を歩き、興津宿へと向かいます。

早期開通!!

興津(おきつ)宿・江尻宿(17・18/静岡市清水区)

興津宿に入る手前、住宅街が始まったところで見つけたとんかつ屋さん。

まさか1月2日から営業なんてしてるわけないだろ…と思ったら営業中!

とんかつ定食を頂きました。こんな、三が日からやっている個人店はほとんど無いのでありがたい限りでした。

ラジオで駅伝を聞きながら歩いていたんですが、ちょうど往路のゴールをテレビで見られたのでそれもとても有難く。

40分近く滞在して、14:00頃お店を出発!

そしてすぐに興津宿。

綺麗に整備された路。

やはり薩埵峠は当時の人々にとってもなかなかの難所だったようです。

30分ほどで興津宿を抜けると、ついに、標識に名古屋の文字が!!

分かれ道。

30分強歩き、15:15頃江尻宿に。

清水の町ですが、宿場の名前は江尻。

かっぱな橋がありました。

静岡市市街地

清水のコンビニで20分ほどだらーっと休憩したら、静岡市街へ向けてひたすらに。

足も棒になり、何かあっても近付く余裕すら無く。

静岡市街(葵区)は旧東海道を潰しての開発も多く行われているようで、史跡はほとんど残っていませんでした。
現地に住んでいる人たちも、旧東海道の存在を知らないんではないかと思うほど。

鉄道をくぐります。

トンネルを抜けた先の階段で、足に力が入らずがくがくに(単純に疲れ)。

日も暮れてきました。

旧東海道は鉄道によって完全に寸断されてます。

その先、一里塚を見つけられず悶々としたりしつつ、17:55にようやくこの日の宿に到着!
温泉とカプセルの宿で、4500円と少し高かったですが疲労を取るための投資を。

夕食には静岡らしいご飯を食べました。

これにて5日目終了。

総評

行程も長く、ひたすら疲れの溜まった一日。
前日に右膝が痛みどうなるかと心配でしたが、前日ほどには痛くならず、40km近くは歩けたのでひとまずはどうにかなる目処は付きました。

蒲原宿や由比宿は建物や街並みが良かったですが、街が大きくなると旧東海道の面影がすっかり無くなってしまい、その点は少し残念でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

行程詳細

7:20 出発
7:50 すき家富士柚木店(500円)
10:10 [休憩] セブンイレブン清水蒲原駅前店
12:00 [休憩] 薩埵峠
13:15 [昼食] かつ平・興津(1150円)
14:00 出発
15:40 [休憩]ファミリーマート清水追分店(128円)
16:05 出発
17:55 時之栖 天神の湯(4460円)
19:30 [夕食] 時之栖(980円)
22:30 就寝

歩行データ

歩行距離(万歩計):39.15km
歩数:54,376歩
歩行時間:8時間16分
歩行速度:63m/分

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