モスクワ2日目にして最終日。
深夜のシベリア鉄道乗車に向けてせかせかと観光するのは嫌だったので、ヨーロッパ最大規模の美術館、プーシキン美術館をのんびりと。
最大規模のくせに入場に2時間掛かったりと不満も幾らかありましたが、たくさん絵画を見られて満足の一日でした。
プーシキン美術館 別館
近代ヨーロッパの絵画が集められているこの別館。
フランス印象派のボリュームが一番大きく、個人的にはこのジャンルが観たいのでバッチリ。
手荷物検査を受け、館内へ。
チケットは前もってネットで購入し、展示へ。
本館別館共通のチケットは臨時展鑑賞不可とのこと。
ガイドを借りなかったので、画家について調べながらのんびり。
気に入った作品をいくつか。
羊。
グスタフ・クールベ。
ドガのバレエもの。
フリッツ・タウロウ。雪解け水。
ゴッホ。
新印象派、ポール・シニャック。
シャガール。
終わり。
1時間半ほど掛けて2フロア、のんびり観て回れました。
昼食@プーシキン美術館 別館カフェ
朝食を食べていなかったので、腹ペコで別館地下にあったカフェへ。
ロシアで何が書いてあるからさっぱり分かりませんでしたが、ランチセットを注文。
店員さんに「ボルシチ?野菜スープ? 鶏?牛?」と一問一答で質問を受け、どうにか注文。
結構寂しい感じになるかと思いきや、
しっかり健康的にボリューミー!
ボルシチがとても美味しかったです。
プーシキン美術館 本館
別館と本館のコンビチケットを購入してあったので、しっかり休んだのち本館へ。
11:30頃来た時も大行列だったんですが、相変わらずの大行列。
チケットの列かと思いきや、既に購入済みでもこの列に並ばねばならないとのことで、列へ。
ここでようやく半分。
購入待ちというよりは入場規制を行なっているようで、2時間並んでようやく入場。
あとからトリップアドバイザーを見たら「週末等の訪問はオススメしません」って書かれていました。笑
コンビチケットを使って入場。荷物を預け、展示に。
こちらは別館とは違い、「博物館」といった雰囲気。
絵画は宗教画が多かったですが、気に入ったものも少し。
そして、たまたま開催されていた特別展「江戸絵画名品展」に。
コンビチケットと別に500ルーブル(900円ぐらい)と言われて少し迷いましたが、海外からの目線で日本を見る良い機会なので。
屏風、浮世絵、巻物、掛け軸等、50点ほどの展示と書かれていました。
本館の他のセクションに比べ、圧倒的な人口密度。
これで日本ものの臨時展に遭遇するのは3度目(ハイデルベルク、コペンハーゲンぶり)なんですが、たまたまにしても頻度が高いので、それだけ日本の展示は海外で頻繁に行われているんだろうと思います。
食い入るように作品に見入り、カメラを向ける人たちを見ていると、やっばり日本の文化は誇るべきものだなとしみじみ。
今回感じたのは、日本から見た「西洋文化」との並列に、「アジア文化」でなく「日本文化」というものがあるんだな、ということ。
西洋の絵画に〇〇派はあっても画家のお国は様々。それに対して日本には浮世絵があったり、日本固有のものとして文化が確立されています(もちろん地理的特性が一番の理由ですが)。
もっと日本の文化を学ばなければいけないし、日本人として、この国独自のものを自分の中にもっと蓄積できたらいいなと考えさせられました。
入場2時間待ちでなかなか消耗してはいましたが、江戸展でテンションを取り戻し、満ち足りた気持ちで美術館を後に。
夕食@MyMy
美術館から荷物を預けていた宿までは徒歩10分ほど。
未だに伸びる入館列。
クレムリンの近くを通過し、
3日連続MyMyに!
ここからシベリア鉄道3泊で栄養バランスが崩れるのは避けられないので、最後にたらふく食べておこう!と。
サラダやらスープやら、ビタミンがたっぷり取れそうなものをたくさん注文。
これで590ルーブル(1000円)だから安いもの。
旅行の予算を考えれば贅沢ではありますが、心身共の健康のためには必要な出費!
麦っぽいものやらビーツと柑橘系の甘ーいサラダやら、日本では食べられなさそうなものも幾らか食べられました。
宿 暇つぶし
ここからが大変で、0:35のシベリア鉄道まで6時間ほどひたすら暇つぶし。
いま思えばサウナにでも入りに行ってしまえば良かったんですが、それも思い付かず。
ブログを書くやらゲームをするやら本を読むやらして、3時間ほど宿の共用スペースに滞在。
歯磨きと洗面を済ませ、ギリギリまで粘って21:45に出発。
シベリア鉄道に乗車
宿から地下鉄駅へ10分ほど歩いて移動。
さらばモスクワの街。
撮影すると(撮影禁止ではないが)怒られると噂のモスクワ地下鉄。
22:05頃シベリア鉄道に乗車する駅に到着。
最後ということで地下鉄駅構内をパシャリパシャリと。
駅に到着。
長距離列車は待ち合いターミナルがありますが、ひとまず近くのスーパーで買い出しを。
営業中にも関わらずガンガンに工事。
パン2袋、飴菓子、オレオ、みかん、水2本(計3.5ℓ)を購入し、500ルーブル(1000円弱ほど)。
買い出しを済ませたら再び駅へ。
荷物検査を抜け、ターミナル内へ。
ドラッグストア、ケータイショップ、カフェ、雑貨屋等々。
2階に上がると広い待合室。ここで時間を潰します。
1時間ほど経った23:45頃電光掲示板にホームの案内が出たので、ホームへ。
すでに列車は入線済みでしたが乗車は始まっておらず。
先頭に出向くも気動車はまだ。
入線。
撮影していいのやら分かりませんでしたが、「撮影×」の表示が無い以上は怒られてから対応しよう、という事に。
連結。
連結を見届けたら14両目の乗車車両へとひた戻り。
車両ごとに担当の車掌さんが居て、各々の手際次第で捌きのスピードが違うようで少し乗車待ち。
0:15に乗車!
(あとで「車内は一切撮っちゃダメ、車窓風景はOK」と純度100%ロシア語+ボディーランゲージで伝えられましたが、撮ったものを消すなとは言われなかったので残ってるものだけ…)
3泊お世話になる座席兼ベッド。
ベッドの下に荷物は収納。
個室化はされていない3等車。
ちびっ子も幾らか居たので少し安心感。
定刻の0:35にモスクワ・ヤロスラヴスキー駅を出発。
30分ほどしたら周りも寝支度を始めたので見よう見まねで。
ベット上段にあるマットを敷き、
配布されたシーツを。
毛布はなかなか厚めで快適に眠れました。
1:40に消灯したので、それに合わせて就寝。
長い旅路が始まりました。
最後までお読み頂きありがとうございます。
行程詳細
8:30 起床
11:20 チェックアウト
11:40 プーシキン美術館 別館
13:20 昼食@別館カフェ(300ルーブル)
13:40 プーシキン美術館 本館入場列最後尾に
15:30 本館入場(本館別館で600ルーブル)
17:25 本館退場
17:40 夕食@MyMy(590ルーブル)
18:00 宿 暇つぶし
21:45 宿出発
22:15 食料品買い出し(500ルーブル)
22:30 Yaroslavsky(ヤロスラヴスキー)駅着(ノート50、トイレ50ルーブル)
23:45 ホームへ
0:15 乗車
0:35 シベリア鉄道100号(¥16,811)
1:40 消灯・就寝