あくびをする猫

友人の帰省について行ってみました(ドイツ・クロッペンブルク)

こんにちは。この記事の内容は、タイトルの通りです。笑
ドイツに交換留学に来て9ヶ月になります。
今回は、ドイツ人の友人の帰省について行った中で感じたこと、見聞きしたことについてさっと書こうと思います。
目次から興味のあるところだけをつまんで頂くも良し、全て読んで頂くもまた良しです。
ともかくも、ごゆっくりご覧ください!
では。
2017/5/12〜2017/5/14 Cloppenburg/クロッペンブルク(ドイツ)

1. クロッペンブルクに行った理由

帰省に随行した友人というのはいつもドイツ語を教わったり日本語を教えたりし合ってる友人なんですが、お父さんの誕生日パーティーがあるから帰省するけど一緒に行かないー?と。
日本への一時帰国の際に一緒に渡日して東京観光やらをした事もあり、どこかのタイミングで僕の地元を紹介するよとは言われていたので、いいチャンスだし!という事で。
金曜日の夕方に出発して日曜日の夜に帰着。
友人とその彼女との、3人での片道5時間旅でした。

 

2. ドイツの地域鉄道(RE)の利便性は? 遅延は当然?

先に書いたように、このゲッティンゲン〜クロッペンブルクの移動は片道5時間。
乗り換えは、行きは2回帰りは3回でした。
クロッペンブルクはゲッティンゲンと同じくニーダーザクセン州に位置しているので、セメスターチケット(州内の高速鉄道(IC・ICE)以外の列車乗り放題券)での鈍行旅でした。

この行き帰りで遅延どうこうに苦しめられるだろうとはさっぱり思っていませんでした。
というのも、普段使うゲッティンゲン〜ハノーファーの地域鉄道はまず遅延をすることが無いんです。
その要因は、高速鉄道と線路を共用している区間が少ないこと。
ただ今回乗った区間は事情が違うようで、高速鉄道が遅延するとその通過待ちで遅延が波及してくるようでした。

友人曰く、
「何もトラブルがなければ5時間で着くけれど、普段は何かしらトラブルに巻き込まれるから6時間はかかる。8時間かかったこともあるし。」
とのことでした。
無料のチケットがあるのでREを利用しましたが、ICEやICを使えばそんなに大きな遅延に巻き込まれることは無いよ~とも言ってました。
この9ヶ月で20回はICE、IC(高速鉄道)やRE(ゲッティンゲン~ハノーファー)を利用してますが、大きな遅延(1時間以上)に巻き込まれたことは今のところ1度もないです。

ここまでの経験から言えることは、ICE・ICは些細な遅延(10分前後)はいくらかあるけれど大きなダメージを受けることは少ない。(乗り継ぎの旅程を組む場合はご注意を)
REは、路線次第ではあるけれど、ICE・ICの影響を受けて遅延が頻繁に起こる、ということでしょうか。

 

3. 祝ってもらわず自ら祝う。 ドイツの誕生日文化

今回の帰省の一番の目的は、友人のお父さんの誕生日会。
そもそも日本で誕生日会を開いたことも参加したことも無いので単純比較はできませんが、思ったことをいくらか書きます。

日本にいると、誕生日は「私が主役。お祝いされる日。」という感覚がとても強いかと思います。
もちろんドイツにも誕生日プレゼントの文化はありますし、「誕生日の人を祝う」という感覚がないことはありません。
ただ、1ヶ月ほど前には友人の誕生日会もあったんですが、どちらの会にも共通していたのは、誕生日の人間が自らパーティーの準備を何から何までするということ。
友人の誕生日会では、前日の買い出しから当日の寿司づくりまで、本人がほとんどの準備をしていました。(包丁で切ったのか、手から血が出ていて痛々しかった。。)
今回のお父さんの誕生日会でも、主役自ら食事の始まるぎりぎりまで外でお肉を焼いていました。(屋内では親戚が歓談)
これがこの家族のスタイルなのかもしれませんが、とても不思議な感じがしました。

 

4. ドイツの初夏の風物詩 シュパーゲル(白アスパラ)を家庭の味で頂きました

友人宅に到着した日の夕食は、シュパーゲル!
ドイツの初夏の風物詩、シュパーゲル
日本ではあまり見かけることのない白アスパラですが、ドイツでは国民食と言ってもいいほどの立ち位置を占めています。
ですが、シュパーゲルがお店に出まわる期間は5月から7月ぐらいの2~3ヶ月のみ。(期間は決まっていて、解禁日があるようです)
この時期のドイツ料理といえばシュパーゲル!ということで、用意してくれていたようです。
ソースはチーズ系の手作り。初めて食べたのでこれが標準的なものなのかは分かりませんが、シュパーゲル自体の甘みを殺さない良い塩梅の甘みで、とても美味しかったです。

※「ドイツ料理」と言われるものには手の込んだ物がほとんどなく、ソーセージ、じゃがいも、シュニッツェル(ヒレカツのような食べ物)、シュパーゲルと言ったように、素材を”どかっ”とそのまま揚げるなりゆでるなりしたものが多い印象です。
食へのこだわりが少ないといわれるドイツだけあって、なるほど頷けます。

 

5. クロッペンブルクを紹介(友人談)

この友人との出会いがなければ訪れることはまず無かったであろうクロッペンブルク。
観光地的な要素はほぼゼロです。
教会が2,3ほどあり、クロッペンブルク城跡がほんのわずかに残っているだけ。
(ブルク/Burgはドイツ語で「城」の意です。ザルツブルク(オーストリア)、ハイデルベルク(ドイツ)などにはとても有名なお城があります)
観光要素になりそうな城跡も、残っているのはこれだけ。
クロッペンブルクの城趾
教会も、特にこれといった見どころではありません。
クロッペンブルクの教会
友人が地元クロッペンブルクについて語っていたことで印象に残ってるのは、若者のお酒文化。
そもそもドイツでは度数の低いお酒(ビールなど)は16歳から購入できるんですが、あまりお金を持っていない人が集まっている地区ということもあり、老いも若いも、よくお酒を飲む人が多いと言っていました。
16歳の誕生日会は、みんな随分酔っぱらって、ソファーが壊れたりだのなんだのかなり荒れた会になったそうです。笑

 

6. 初夏の緑を楽しむ屋外アクティビティ KlatterWaltを体験

友人からKletterWalt(クレッターヴァルト)に行くかと聞かれ、よく分からないまま付いていきました。
あとから日本語で調べると、「ジップライン」と同じようなアクティビティ。
木と木の間にワイヤーが張られていて、そのワイヤーを伝って移動します。
日本の施設は滑車で空を飛ぶのがメインなようですが、ドイツのものは、どちらかというとボルダリングに近いイメージのアクティビティ。
クレッターバルトの様子
当然のごとく筋肉痛になりました。
3時間3000円ほどで、かなり楽しめました!ドイツ内には結構施設が多そうなので、時間があれば挑戦してみるといいかもしれません。
ヨーロッパという性質上ドイツ圏外からの旅行者も多いようで、ドイツ語がダメでもある程度の英語は通じそうでした。ぜひ!

 

7. 北ドイツの方言”Moin!”の本当の意味は?

北ドイツの方言”Moin(モイン)!!”
ドイツ語で朝は”Morgen(モルゲン)”というので”Moin”は朝を意味すると思われがちですが、
“Moin”が意味するのは”shön=good”、つまり、”Guten morgen(=Good morning)”のgoodの部分なわけです。
ですので一日中使える挨拶ではあるんですが、あくまで北の方言。他の地域に住むドイツ人も、”Moin!”は朝しか使えない挨拶だと思っている人が多いそうです。
友人には10歳の妹がいるんですが、この話題を食卓にあげた際、「え?”Moin”って全国で使う挨拶じゃないの!?」と驚いていたのが面白かったです。

 

8. ドイツ人は時間厳守? 9ヶ月ドイツに居て感じたこと

ドイツ人に対するステレオタイプの一つに「ドイツ人は時間に厳しい」というのが一つあるかと思います。
ただ、この9ヶ月ドイツで生活してきて、そこまでとりたてて時間に厳しいという感じは受けませんでした。
友人と待ち合わせをしていて10分20分遅れることはざらですし、電車やバスもよく遅延します。
簡単に言えば、日本と同じような感じかと思います。
つまり、「比較的時間どおりではあるけれど、必ずしも時間厳守ではない」という感じ。
イタリアやスペインといった特に時間にルーズと言われる国と比較されるために「ドイツ人は時間に正確だ」という評判がついてますが、日本とそれほど変わらないというのがぼくの持った印象です。

 

9. 友人の実家にいた猫の写真

友人の実家にいたねこ、「Maya♀」。
いい被写体になってくれたので、よさげな写真を少し。




眠るねこ

あくびをする猫

 

10. おわりに

この9ヶ月のドイツでの生活を通して感じたこと、思ったこと、そしてそれが今回の小旅行を通じて顕在化したことについて書いてみました。
どれもサンプルが少ない話なので、一般論でなく、「ぼくが感じたこと」という一意見として見ていただければ幸いです。
どれについても各セクションで言い切っているので加筆することはありません。
ですが、今回の小旅行ではドイツ人の家庭生活というものに触れられてとてもいい経験になりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
何か少しでも、この記事が皆さんのお役に立てていれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です