新卒一括採用により起こる得る「プロ就活生」採用の悪夢

社会人1週目が終了しました。
新入社員は第二新卒も含めて60人ほどで、現在わいわいと研修を受けております。

優秀だなと素直に思える人が多い一方で、「コミュニケーション能力(状況を把握し理解する能力)って採用段階で見なかったんだろうか…」というお粗末な研修生も幾らか存在します。
空気を読まずに一方的にしゃべり続ける奴やら、あれ・それ等の指示語を会話の中で理解してくれない奴やら、「○○という点で××は…」といった面接言葉を普段使いする奴やら。。

そこで考え至ったのは、新卒一括採用には大きな問題があるのではないか、ということ。

現在日本で行われている新卒一括採用では、4月に向けて大量の学生を一気に採用せねばなりません。
そのため面接は多くても30分ほどのものが5本程度が限界。
言ってしまえばコミュニケーションスキルの低い学生も、金太郎飴的に「就活生」の枠に自分を押し込んで過ごせば簡単に面接を乗り切れるわけです。

その結果として、就活生としては優秀でも日常コミュニケーションがお粗末な「プロ就活生」を見分けることが困難になります。

そのような「プロ就活生」を見抜くために工夫を行っている企業もありますが、何百人単位の大量採用が必要な企業ではなかなか難しいでしょう。

求人倍率の低下も相まって、過去に比して新卒社会人の質は大きく落ちているのではないかと思います。
そのことを自分自身の未熟さも含めて強く感じた社会人一週目でした。


(2017/2 Liverpool-U.K.)

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