「[東回り地球一周]2018年秋 地球一周旅(2018年8月~)」カテゴリーアーカイブ

東シベリアの古都イルクーツクを散策|地球一周旅記DAY61

シベリア鉄道でモスクワからウラジオストクへと移動中。

初めてのシベリア鉄道という事で一度休憩を入れたかったのと、シベリアの街に立ち寄る機会なんてそう無いと思ったので、時刻表的に都合も良く見どころもありそうだったイルクーツクに。

イルクーツクと言えばバイカル湖(街から60kmほど)らしいですが、時間も無かったので市街地だけ観光しました。
2018/10/19

イルクーツク散策

ユーラシア大陸のど真ん中、バイカル湖の側にどーんと横たわっているイルクーツク。
歴史のある街らしく、見どころもそこそこに。

制限時間ギリギリの12:00まで粘ってチェックアウト。

ホテルに荷物を預けて置こうと思ったら思い掛けず拒否されてしまったので、仕方なくイルクーツク駅へ。

駅にクロークがあったのでGoogle翻訳に頼って場所を聞きつけ、300円ほどで無事にお預け完了。
散策開始。

グラツコフスキイ橋

観光スポットでは無さそうでしたが良さげな場所だったので。

イルクーツク駅から中心街に向かうには、この橋を渡るのが必須。トラムもバスこの橋を通ります。

ただ、「大きな橋で面白そうだし!」ということで徒歩にて中心街へ。

橋の入口。

昨晩は到着が遅く公共交通も走っていなかったので、バス・トラムの古さに少し驚き。

橋から線路を見下ろす。

バイカル湖へと続くリカ・アンガラ。

川原の打ち付けコンクリにも絵が。

そして描く人も。

橋から見たイルクーツク駅。

5分少々で渡り切り。

日通のトラックが居ました。

銅像と公園

貧しさ漂う街中。

橋を渡ってほどほど歩くと、小さな公園に。

ここにある橋を渡ると、再びリカ・アンガラに。

大量の南京錠。

その手前にあった銅像。

イルクーツク近くの出身の将校(?)ベロボロドフ氏の銅像で、第二次大戦でも活躍した人とのこと。

イルクーツクの開祖、なる銅像も。

ドローンが飛んでました。

スパスカヤ教会

このイルクーツクの市街地で一番の観光スポットと言ってもいいこのスパスカヤ教会。

外観は、可愛らしさ満点。

内装は撮影不可だったので撮影しませんでしたが、壁天井全体に宗教画が描かれていて、それでいてそこまで観光地化しておらず落ち着いた雰囲気。祈りに来ているキリスト教徒が訪問者の大半でした。

装飾には金が多用されていて、どことなく台湾で見た仏教寺院と同じものを感じつつ。
ロシア正教は、カトリック・プロテスタントとは随分違うんだなと強く実感出来ました。

教会の前に止まっていた、結婚式用と思われる車。

第二次世界大戦メモリアル

先ほど訪れた将校の銅像の正面にそびえているのは第二次世界大戦のメモリアルと、炎。

モスクワの第二次大戦碑の前でも同様に火が灯されていました。

なんじゃお前ら後出しで樺太奪ったくせに…と心の底で思いつつ。

プロシャド・キローバ

ここまで見て来た観光スポットの近くにある公園。なんてこと無い、公園。

何かイベントがあったりするとワイワイするのが想像できましたが、特に何も無く。

噴水の中で遊ぶ少女。


真似ようとするも、中に入れない弟。

やはりこの辺りでも、インフラの貧弱さをひしひしと。

そして歩くこと2時間ほど、良さげなレストランがあったので昼食休憩に。

昼食@店名不明

街を歩いていたら見つけたバーベキュー屋さん。


バーガー199ルーブル!と書いてあり、メニューに英語表記もあったので安心して入店。

きのこバーガーを頼みたかったんですが、「バーガー」は通じたものの「マッシュルーム」が英語で通じず。メニューには書いてあるんですけどね。

199ルーブル(400円)とは思えないボリューム。

アメリカでも一度も登場しませんでしたが、手袋が。

しかしやはり上手くは食べ切れず。

マッシュルームバーガーだなんて乙なものを海外で食べられるとは思っていませんでしたが、3種類ほどキノコが入っている上にパテも柔らかくジューシーで、とても満足でした。

130地区

日本のアウトレットモールをイメージすると近しいもののあるショッピングストリート。「130地区」という何とも味気のないネーミング。

入口には銅像が。
どうやら猫でも虎でもない空想の動物のよう。

二本足で立つ姿が勇ましい。

地区内へ。

昼間だったからなのか平日だったからなのか、なんだか閑散とした感じ。

色々な国に行きましたが、I LOVE ○○が現地語になってるのは初めての経験。笑

歩いて来た道。

130地区の一番奥は丘になっていて、少し見渡しが良かったです。

そして地区の一番奥にあるショッピングモールに。

ここで1時間ほど時間を潰し、モール内にあったスーパーで買い物。
購入品は、インスタントコーヒー、オレンジ×2、カップ麺×3、パン と言ったところ。やはり1000円ほどになりました。

17:00前に、駅へ向かって出発。

トラム乗車 市街地〜イルクーツク駅

このモールまでは歩いて来ましたが、帰りは食料もあるので公共機関にて。

バスの方が速いという話もあったんですが、興味があったのでトラムにて。

ショッピングモールから歩いて5分ほどで乗り場。
ただ、駅らしいものはなくこの標識があるだけ。

結構交通量の多い道のど真ん中に到着のトラム。

どう乗り込むのかと思ったら、車たちを掻き分けて。乗車賃は15ルーブル(30円)。

リカ・アンガラに架かる橋を渡ります。

15分ほどで街の駅側に到着。

駅の一つ手前の停留所で下車し、5分ほど歩いて駅に。

これにてイルクーツク散策終了。

そこからは駅にあったコンセントで充電をしつつ1時間強時間潰し。

18:45頃、ようやく90%になったので前日にも訪れた中華料理店へ。

夕食@中華料理店

ここからまた4泊ほど列車内なので、最後の晩餐的な感じに。

前日行った中華店がそこそこ美味しく値段も良かったので、再訪。

前日同じくピラフ、サラダ、ジュースと、お肉はカレー風の何物かに。


まあまあ美味しく、まあまあ満足しました。早く日本で中華が食べたい。

シベリア鉄道乗車〜晩酌〜就寝

駅に19:30頃戻ったら、再びスマホを充電しつつの暇つぶし。

20:30頃到着ホームが発表され、7番線へ。

ロシア鉄道の夜のホームは写真映えします。

入線。

若い兵隊の出兵式のようなものが行われていました。

今回は9号車、4人部屋コンパートメントの2等車。

乗車するも、自分のベッドのある部屋は内側からロックされており入室できず。

「これは厳しい旅になるか…」と覚悟を決めると、ドアが開き、愛想の良さそうなおじさんが2人。
「Welcome」と迎え入れられ、少し安堵。

彼らはロシア人で、年齢は恐らく60歳前後。
イルクーツクから1000kmほど離れたチタの国際空港で働いていて、イルクーツクには出張で訪れていたとのこと。

荷物をガサガサしていると、バックパックを背負った青年が入室。
彼はオランダ人で、もちろん英語が通じる!しかもウラジオストクからは飛行機で日本に飛び、東京に5日間+3週間日本に滞在するとのこと!

これは楽しくウラジオストクまで過ごせそうだな〜とウキウキしていると、コーラの様な飲み物(ラベル無しのペットボトル)を取り出すおじさん。

「ビールだけど、飲みたいか?」と聞かれ、ちょっと危ない想像もしつつ、「飲みたいねぇ〜」と答えてしまう僕。

青年も加わり、車掌室にてカップを借りて来て晩酌。

ギネスのような、甘みのある黒ビール。

続いてチェコのビール。

麦の香りがダイレクトにあって、これまた美味。

ここでおもむろにウォッカを取り出す青年。

おじさん2人はウォッカがあまり好きでないとのことで「ノーノーノー」と言いつつ1人は少し。僕はキャパを超えてしまうのでもちろん断固拒否。

地元の雪解け動画を見せてくれるおじさん。

この動画を見せてくれたおじさんは「単語が分かる」ぐらいの英語レベル。もう一人のおじさんは高校1年生前後といったところだったでしょうか。

それでもコミュニケーションを図るには十分で、とても楽しい夜となりました。

お酒を飲んだので眠かったですが3人に付き合い、就寝は24:30頃。

最後までお読み頂きありがとうございます。

行程詳細

9:00 起床
12:00 チェックアウト
12:15 荷物預け(155ルーブル)
12:20 イルクーツク散策
14:20 昼食(ハンバーガー 299ルーブル)
14:45 散策再開
15:30 暇つぶし@ショッピングモール
16:30 食料買い出し(500ルーブル)
17:20 イルクーツク駅着 暇つぶし(充電)
18:45 夕食@中華料理店
19:30 イルクーツク駅 暇つぶし(充電)
20:40 列車入線
21:14 シベリア鉄道100号(¥30,679)
24:30 就寝

おじさん達とも仲良くなり、イルクーツクにて途中下車 シベリア鉄道4日目|地球一周旅記DAY60

シベリア鉄道、前半戦最終日の4日目。
この日は21:00頃一度途中下車して態勢を整える事にしていたので、その時を楽しみに待ちながら一日を過ごしました。

シベリア鉄道4日目

起床は相変わらず10:00頃。
朝焼けと、カーブを走る列車。

どうも曇りがち。

朝食は相変わらずパン、チョコ、みかん。
翌朝見たらこの時に食べたパンがカビてましたが、お腹は壊していないので、ひとまずセーフ。笑

お昼を過ぎると太陽が。
こんな感じの景色がずっと続きます。

だだっ広い草原に、所々樹々が。

途中で停車した駅。2℃の表示。

到着も近付き校舎準備を始めると、3日間一緒だったおっちゃんが「おい、もう降りるのか?(多分)」と。

ここまでほとんど会話はして来ませんでしたが、「俺たちはキルギス人なんだよ〜」「ホンダ〜フィット〜」等。

キルギス人なのに何故ハングルを読んでいたのかが皆目見当付かずですが、北朝鮮人と決めつけてしまい申し訳無かったなと何となく心の中で。

写真撮ろうぜ!と写真も撮りましたが、4日間シャワーも浴びず列車に乗りっぱなしだったので、明らかにコンディションが悪い。笑

そしてイルクーツク駅に到着!!
撮影禁止!と怒られたく無かったので、あまり写真は撮らず。

イルクーツク 宿&夕食

駅近の宿を取ってはいたんですが、坂の上の怪しい地区にありました。

こんなのが放置されている地区。

駅から5分強。

着いてみるとクレジットカード不可とのことで現金も足りず「一度駅に行って、ご飯を食べて戻って来ます」とGoogle翻訳を使って伝え、バックパックを置いてもう一度駅へ。

駅近くにあった、ボタンもまともに反応しないATM。

ここでお金が出ないとなかなかの詰みでしたが、どうにか動いてくれました。

その後は向かいにあった中華料理(?)店へ。

久し振りのまともなご飯はピラフと鶏肉とサラダ。
これで500円ぐらい。

宿への帰り道、ニッポンレンタカーの車両を見つけました。

これを見ると街の貧しさが何となくわかるかと。

宿に戻ったあとは友人とSkypeで会話をしたのち、就寝。
久し振りのベッドで、逆に寝付きが悪かったです。

最後までお読み頂きありがとうございます。

行程詳細

10:00 起床
11:00 朝食(パン・チョコ・みかん)
20:45 イルクーツク駅着
21:00 宿 Mini Hotel Panda(1泊 1500ルーブル) 着
21:15 夕食@中華レストラン(293ルーブル)
21:40 宿
25:30 就寝

ゴミゴミした車内にも慣れてきたシベリア鉄道3日目|地球一周旅記DAY59

シベリア鉄道もはやくも3日目。
特に何も起こらなかった一日ではありますが、少し自分の中での大量のおじさん達に対する抵抗感の和らぎを覚えました。

シベリア鉄道3日目

シャワーを浴びずに4日過ごすと、さすがに髪の毛が見るからに脂ぎってきます。周りに気を使うべき対象がいないので甘受。

起床は8:00。のつもりが前日同じくタイムゾーンを2つ越えており10:00。

北朝鮮人の人たちが朝食を摂るのに僕の寝床を使いたく思っていたようで、待たせてしまって流石に申し訳なく。

彼らが食事を済ませたあとは窓際に牙城を確保し、食堂車にてコーヒーを購入して朝食に。
朝食はコーヒー、チョコ、みかん。

朝撮った車窓。

車内から見えた街と湖。

列車は相変わらず東へと進みます。
車窓は白樺の木々が基本ですが、森の中を走っている場合もあれば、防風林として植樹されたようなものも。

どこかの駅。

河を渡ります。

夕日を撮ったつもりが、おじさんの寝姿しか写らず。

夕飯は前日も食べたインスタントのマッシュポテトを購入し、それに加えてスーパーで買ってあった野菜入りのパンを解禁。
あとはみかんとビタミン剤。

僕の食事のひもじさに同情を覚えたのか、隣のお兄さんが食事中に揚げパンのような何物かをくれました。
「ほら、これで筋肉つけるんだぞ(と言ってたと思う)」とマッチョなおじさんを指差してましたが、この食べ物は、炭水化物と脂肪では。。

1日経つとおじさんだらけの生活にも慣れてきて、僕の上のベットのお兄さんは食後に机を拭いてくれるようになったり、言葉が通じないながらも気を遣い合っているのを感じられて何とも感慨深いです。
本当は、もっとコミュニケーションが取れれば良いのですが。

で、就寝は22:00頃。
前日は皆さん21:00には床に着いていたんですが、何故やらこの日は皆さん遅めの就寝でした。

シベリア鉄道前半戦も残り一日。
翌日21:00にイルクーツクにて途中下車します。

最後までお読み頂きありがとうございます。

行程詳細

8:00(現地時間10:00) 起床
11:00 昼食(コーヒー・チョコ・みかん)
18:00 夕食(パン・インスタントマッシュポテト・ビタミン剤・みかん)
22:00 就寝

大量の出稼ぎ労働者で車内はすし詰めに。 シベリア鉄道2日目|地球一周旅記DAY58

シベリア鉄道2日目。ここまで非常に快適な旅路でしたが、昼前にエカテリンブルク駅にてアジア系の出稼ぎ労働者たちが大量に乗車。一気に気分が下がりましたが、どうにかこの日は乗り切りました。
(2018/10/16)

シベリア鉄道2日目

起床は8:20。
耳栓はしていましたが、前日22:00前早寝にしたこともあり早めに起床。

目覚めると雪の中、銀世界(と言うには降雪量がやや少なめですが笑)。

この日の朝食にはコーヒーを飲もうと決めていたので、車掌室でコーヒーを購入し、スーパーで買い込んであったチョコレートと共に。

11:00頃エカテリンブルク駅に到着すると、ホームには大量の中国人と思しき人影が。

前日話をしたアルメニア人の青年も「中国人ぽいね」と。

とにかく荷物の多い輩ばかりで、かなり車内は空いていましたが、一気にすし詰め状態に。

そして乗り込んできてみると、彼らはまさかの北朝鮮人(後ほどキルギス人と判明しましたが、当日書いたままの内容で続けます)。
そもそも何語を喋っているのかさえ分かりませんが、胸に肖像入りのバッジをしている人がいたり、パスポートにハングルが入っていたので北の人間たちだろうと思います。

そもそも北朝鮮に対して嫌悪感があるのに、そのうえ大量、しかも全員肉体労働社と思しきおじさんやら青年やら。

一人で使っていたボックススペース(6人収容)も、全て北朝鮮人のおじさんたちで一杯に。

日本人が急に5人入ってきても嫌気がさすであろうシチュエーションで、しかも北朝鮮人。

そもそも荷物を盗まれたりしそうなので警戒度を上げ、食欲も減退したので昼食は無し。

しかも乗車早々、机を使って飯が食いたいからそこ(窓際)をどけ、と言ってくる輩。
彼らは全く英語を理解しないので反論もできず、無視を決め込んでこの先面倒な旅路になるのも御免なので仕方なく席を譲り、自分の居住スペースが汚されそうでイライラしながら彼らを眺める。

ほんとに図々しく人のパーソナルスペースに対する感覚が薄い人が多いんですが、これが北朝鮮人だからなのか、出稼ぎの肉体労働者だからなのかは不明。

夕方前になると車内も比較的落ち着いては来ましたが、彼らはいかんせん30人ほどの集団なので、引っ切り無しに僕の席の横にやってきては雑談をする輩がたくさん。
こんな環境の中で二日後の21:00近くまで過ごさねばならないのかと考えるとかなり渋い。

イルクーツクでの途中下車を挟むことにしたのはあまりにも酷い車両に当たった場合を考えてのことだったんですが、考えていた「あまりにも酷い」の下を行く最悪のシチュエーション。
この状況を下回る環境での旅はまず無いと思うぐらいの環境の悪さなので、つくづく途中下車を挟むことにしておいて良かったです。

で、夕方には前日同様食べ物売りの車掌さんが来たので50ルーブルにて何物かもわからず購入。

揚げパンの中にソーセージが入っているような感じで、とても美味しかったです。

それに加えてビタミン剤やらも摂取し、この日の食事は終了。
席を立つと朝鮮人に自分の席に座られそうで、車掌室への買い物にも行きたく無かったので。笑

合間の時間はひたすらkindleで読書をして時間潰し。外の景色も全く撮影出来ず。

そして就寝は22:00頃。

そんなこんなで、とても居心地の悪い3日間がスタートしてしまいました。この先、どうなるやら。

最後までお読み頂きありがとうございます。

行程詳細

8:20 起床
9:00 朝食(チョコレート・コーヒー(40ルーブル)
11:00 エカテリンブルクにて大量の北朝鮮人乗車
17:00 夕食(オレオ・みかん・ビタミン剤・車販のソーセージ風の何か(50ルーブル))
22:00 就寝