下関。
ふぐを頑なに「ふく」と呼称し続ける町、下関。
初めて訪れたのは大学2年次、2015年の夏休み。
青春18切符で指宿を目指す旅の途中、神戸より上陸。
記憶が正しければ、本当は博多まで足を伸ばす予定だったところを、翌日別府で友人に合う時間を作るため山口でステイすることに決めたためのハプニング的な逗留だったような。
21時頃の到着だったにも関わらず駅前が薄暗く、その時の陰鬱な第一印象を永らく引きずっておりました。
今回は、事始めにどこに行こうかと思案した際、
・(自分にとって)意味のある場所
・新幹線が走っている場所(間違いなくすぐ東京に帰れる)
に行こうということを思いつき、下関を選択。
2つ目は自明なものとして、1つめは、
・5年ぶりの再訪になること(2年前にも唐戸は訪れたものの、駅の周りは5年ぶり)
・年頭から『坂の上の雲』を読んでいたので、乃木や児玉にゆかりのある土地を訪れたい
との自分の中で納得感のある理由で。
(プロローグを長々書きすぎたので、次からは書かない)
下関の町、全国各所と同じで「寂れてる」
印象は拭えないものの、ただ廃れているかといえば、そんな事はなく、商店街にも生き生きした地元居酒屋や食堂があったり、B級グルメ下関イチを目指します!と意気込むたこ焼き(唐揚げ)屋さんがあったり。
百貨店も駅ビルもしっかり、バス網も発達して車無しの生活にも事欠かないものの、街と呼ぶには足らず、町と呼ぶには役不足な何とも絶妙なサイズ感の町。
宿のあった西口、特に長門市場は戦後の空気がそのまま残っているような「こんな所にも人が住んでるんだなあ」と思ってしまうような、廃アパート(というかマンション)がどどーんと。
バブルにでも建ったんだろうなあ感のある駅ビル(若者もそこそこ多い)と、戦後がそのまま化石になったような建物群。
そしてその狭間で、必死に生きながらえようとしている商店街。
駅からの徒歩圏にギュッと色々が凝縮された、いろいろなことに思案を巡らせられる町でした。
グリーンモールの飲み屋さんが楽しかった思ひで。
下関編、以上。