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ベルリン歌劇場管弦楽団の公演をBerlin Philharmonieの会場で観てきました。

約半年ぶりのクラシックコンサート鑑賞。
昨年末にもこのBerlin Philharmonieでクラシックコンサートを鑑賞したんですが、それはベルリンフィルハーモニー主催のアンサンブルによるリサイタル。

ポーランド旅行の帰りにベルリンに寄るので公演を調べていたらこれがヒットしたのがこれ。
Staatskapelle Berlin//シュターツカペレ・ベルリン/ベルリン歌劇場管弦楽団によるオーケストラコンサート。
指揮者は、シュターツカペレ音楽監督のダニエル・バレンボイム。
ベルリン歌劇場管弦楽団のチケット
そこまでクラシックに詳しくないので指揮者どうこうは分からないんですが、バレンボイムの名前は知っていたので、「このタイミングを逃したらもう観ることは出来ないかも」ということで即決!
ネットで、上から3番目ほどの席を51€(1€=¥120→¥6120)で。

ホール内の様子はこんな感じ。
オーケストラの演奏だったので、ホールは大ホールでした。
ベルリン・フィルハーモニー 大ホール内の様子
↓昨年末に小ホールで観たコンサートはこちら
言わずもがなの大都会とクラシック音楽・ベルリン(ドイツ)<年末年始ヨーロッパ周遊の旅Day5>/Philharmony/ベルリン・フィルハーモニー

まずは会場の様子ですが、やはり年配の方が多かったです。
若者はほぼゼロ。東洋人は、中国人を一組見ただけでした。
待合室の様子
正装の方も居ましたが、ジーパンにチェックシャツの方なども。
僕は、若者だから許されるだろ!と随分とラフな格好で。
若者がいるだけで珍しいので、そんなに身ぐるみには気を使いませんでした。

演目はというとこんな感じ。
先に言いましたようにクラシック初心者なので、『ボレロ』しか知りませんでした。笑
HARRISON BIRTWISTLE »Deep Time« (Uraufführung)
SERGEJ RACHMANINOW »Klavierkonzert Nr. 1 fis-Moll op. 1«
CLAUDE DEBUSSY »Trois Nocturnes«
MAURICE RAVEL »Boléro«

チケットを取ってからバレンボイムの評判を見ていると、「なんだか面白みがない」「リハーサルをしないなど悪い評判がある」「パリの仕事を手に入れてからおかしくなった」等々あまり良くない噂話ばかりが散見されました。
そんなわけで少し心配しつつ当日を迎えたんですが、クラシック初心者には存分に満足できる内容でした。

一曲目、ハリソン・バートウィッスル の『Deep Time』。この曲は、パーカッションが特徴的なつかみ所の難しい楽曲だったんですが、そのつかみ所の無さ(細かいフィルだとか)を上手く表現しているなと感じました。
楽曲の持つ緊張感で僕は演奏に引き込まれましたが、あまり、観客を寄せ付けるような楽曲、指揮ではなかったように思います。

二曲目のセルゲイ・ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第1番』は緩急が強い楽曲。
バレンボイムは74歳ですが、そうとは感じさせない緩急のある大きな振り。
バレンボイムが大きく振りかぶった後にドーンとくる一体感のある音像は、とても迫力がありました。

そしてここで15分(20分?)休憩。
小腹が空いていたので、プレッツェルを食べました!さすがドイツで、マダムやジェントルマンの皆さん(?)も当然のようにプレッツェル片手に談笑されてました。笑
2.5€(1€=¥120→¥300)。バターが入っているタイプのもので、美味しかったです。
休憩中のホワイエの様子

そして3曲目はドビュッシーの『ノクターン』。
これも緩急のある楽曲でしたが、そこまで強い印象は残ってないです。
歌唱隊と楽器隊の響きがとても気持ちよかったです。

最後は『ボレロ』。
15分ほどの楽曲ですが、バレンボイムが指揮を振っていたのは恐らくトータル3分ぐらい。
イントロからほとんど指揮は振らず、2,3分経った頃に若干の指揮。
その後はずっとバイオリン隊に混じって座ってました。笑
指揮者としては、要所要所でその場で立ち上がり、そこだー!と力を込めるのみ。
指揮者がオーケストラを信頼しているからこそ出来る技だと思いましたし、バレンボイムの「力一杯自分がやれるようにやれ」という隊員へのメッセージのような気もして、さすが巨匠だ〜と感心してしまいました。

こんな感じで、休憩を挟んでトータル2時間半。
終演時の挨拶
ベルリン・フィルハーモニーのエントランス

世界的に名のある巨匠の指揮を見たことがなかったので、「はーこんな感じなのかーすげー」と感心しっぱなしでした。笑
とても、いい経験になりました!

ではでは、
今回のベルリン国立歌劇場管弦楽団コンサート鑑賞記、終了します。
拙いコンサート評(?)でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

ウィーン・ホーフブルクオーケストラ大晦日コンサート/Wiener Hofburg Orchester: Silvester Consert(Strauss&Mozart in Vienna)

2016年末、ヨーロッパ周遊旅。
年越しはある程度大都市でーと思い、ウィーンに決定。
せっかくウィーンだし、クラシックコンサートにでも行こう、ということで、行ってきました。

この旅3本目、集大成(?)に相応しい、ホーフブルク宮殿での大晦日コンサートでした。

ホーフブルクオーケストラ入口前看板
チケットはClassictic(クラシックチケット販売サイト)でIIIカテゴリーの席を70€(1€=¥120→¥8400)で購入。
ウィーン大晦日コンサートチケット
当日は18:30開演との事だったので、念のために17:40頃には会場入り口へ。
会場はホーフブルク宮殿の’Ratsaal/ラートの間’だったので、入り口は’Josefsplatz’に。


入り口を入ると、クローク。

特にお金は取られませんが、”Donate please.”とは言われたので一応1€(¥120)を。
E-ticketを見せて紙チケットと引き換えてもらい、入場。
「ドレスコードは御座いませんが、王宮に見合った服装をお勧めしております」と脅されてたのでビクビクしてましたが、そこまで華美な格好をしてる人は居はおらず。
パーカー等のラフ着でなければ、デニムにジャケットでも十分そうな雰囲気でした。
入場。豪華、綺麗。
ホーフブルク宮殿広間内装
IIIカテゴリーだったので、後方に着席。
ⅠとⅢカテゴリーはほとんど埋まってましたが、Ⅱカテゴリーは7割ほどの入りでした。

 

開演。結構皆さん写真動画をお撮りだったので、2,3枚パシャり。
演奏の様子
演目はシュトラウスとモーツァルト。
どちらかと言うとシュトラウスの楽曲が多かったかなと言う感じ。
王宮ホールに見合った、華美な楽曲達が次々演奏されます。
アンコールは2回。
ダブルアンコール後のスタンディングオベーション
前日の、教会でのモーツァルト鎮魂歌とは打って変わって、Ⅲカテゴリーでも音がしっかりしてました。
オーケストラの完成度ももちろん高いんですが、観光客向けの「見世物」としての演出もしっかりして居て、とても楽しめました。
この内容、完成度、そして、ホールの歴史やら大晦日なことやらを考えると、70€(¥8400)は随分安い買い物でした。大満足です。

 

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総じて大満足の2時間弱でした。
もっとシュトラウスを聴き込んで、カテゴリーⅡで観れたらさらに楽しめただろうなとは思いました。
クラシックにそこまで明るくなくても、王宮の雰囲気と華美な楽曲たちの調和が凄く気持ちいいので、とても楽しめると思います。
大晦日をウィーンで迎えるなら(大晦日じゃなくても公演はあるそうですが)、全力でおすすめです。

最後までご覧頂きありがとう御座いました。