日向坂46はどこまで伸びるのか

日向坂46の注目度は46G(グループ)の中でも乃木坂4期生を抑えるほどに大きいですが、ところで日向坂46はどこまで伸びるのか、という話を単刀直入に。

“殴り合い”が繰り広げられるアイドル市場

乃木坂46が発足したのが8年前の2011年。そこから欅坂、吉本坂と続き、4つ目のグループとして日向坂46が誕生しました。

今回の記事の本旨は「日向坂はどこまで伸びるのか」ですから結論を簡潔に述べますが、その成長にはどうしても限界が見えます。この結論に至るまでの総論は次節「乃木坂46の”受け皿”としての日向坂46」も含めて言及します。まずここでは、アイドル市場(全体)、秋元康Pアイドル市場(48G+46G)、46G市場(乃木、欅、吉本、日向)と大>小にアイドル市場が広がっている中で、一番大きな「アイドル市場」の簡単な分析を。

まず前提として、日本におけるアイドル市場は飽和状態です。AKB48が打ち出した「会いに行けるアイドル」というコンセプトは、アイドルに”会う”ハードルを大きく下げましたが、同時にアイドルに”成る”ハードルも大きく下げました。

かつてのアイドルはテレビの向こうに神秘的なものとして存在することがその価値でしたが、「会えること」が存在価値となることで、テレビという大規模資本はアイドルを売り出す上で必須のものでは無くなりました。その結果として極端なことを言えば、大衆受けは到底しないような女の子でさえもアイドル活動をすることが可能になったのです。

このようにアイドルの”ハードル”が下がったことによってアイドル市場は現状として飽和状態。供給過剰であると共に、10年来「会いに行けるアイドル」というコンセプトに縋(すが)り付いてファンを増やし市場を拡大し続けてきたわけですから、需要側(アイドルファン数)もほぼ頭打ち状態です。

この先パイを増やしていくことも絶対に不可能というわけではないですが、そのためには既成概念にとらわれない革新的な取り組みが必要になるでしょう。

つまり、現在のアイドル市場内では壮絶な殴り合い(ファンの奪い合い)が余儀なくされている状況だということです。

この「アイドル市場全体」という目線から考えると、日向坂がどこまで伸びるか、と問われれば「限界がある」という結論にたどり着くのは何も難しいことではありません。

ただそれはあくまでアイドル市場を俯瞰して述べただけの結論であり、アイドル市場内で最大のボリュームを持つ46G内での立ち位置次第では、現在の乃木坂46に迫るような成長も不可能ではないと私は考えます。

かなり筆は乗ってきたんですが、意外と文量が伸びたのでこの点については次節「乃木坂46の”受け皿”としての日向坂46」でまた明日以降に。最後までお読み頂きありがとうございました。

To be continued…


(2017/6 Paris-France)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です