鹿児島滞在半ばの水曜日、ホットペッパーでマッサージを予約し、ご新規60分3500円コースに身を任せることにしました。内容は普段行っている整体と大きく変わる物でもなく、全身の筋肉をびろんびろんに。
鹿児島のことを4章立てで書こうと思いますが、マッサージ店のお兄さんを60分間質問倒しにして得た現地の情報にも備忘録的に触れつつ。
目次
1.歴史の鹿児島2.ラーメンの鹿児島
3.温泉の鹿児島
4.地元出身者に聞いた鹿児島
歴史の鹿児島
鹿児島、薩摩、西郷隆盛。
ところは南九州。九州を平定しろーなんて鎌倉室町あたり(勉強した記憶が残ってない)までやってた訳ですから、鹿児島は近世になるまで歴史の表舞台には出てきません。
そんなわけで、世に知られる歴史ワードとしては薩摩藩、島津氏、薩英戦争、薩長同盟、西郷隆盛、西南戦争、、といったところでしょうか。
歴史の街、鹿児島市。
中央駅〜天文館〜鹿児島駅あたりを歩き回ってみると分かりますが、史跡や銅像がとにかく多い。
島津薩摩藩時代のあれこれから、豪傑たちの生誕の地まで諸々諸々。
坂の上の雲(というか明治初期)にゆかりのある土地を回るのが今回GO TO ワークの大目的だったのですが、改めて見ると加治屋町は凄まじい土地。
大久保利通、西郷兄弟、大山巌、東郷平八郎、黒木為禎などなどの生まれの地が徒歩5分圏内に…
今回加治屋町を歩いて異様に興奮していましたが、マッサージ師さんは「そんなに意識したことないですね」とのあっさりとした反応。
「もちろん西郷さんには愛着はありますけど、上野に銅像があるのを見ると『やっぱ凄い人なんだなあ』と思うぐらい」とのこと。
あとは、歴史という意味で、大正の大噴火があるまで桜島は大隅半島とは繋がらない独立島だったと初めて知りました。
桜島との鹿児島市民の付き合い方についてもマッサージ師さんの話を色々聞けて、面白かった…
・ドンっという爆音が市内でも聞こえるのはよくある事
・噴火が無いとむしろ「最近元気がなくて心配ですねえ」という話になる
・洗車の翌日に火山灰が降るのはあるある
・灰予報を見て洗濯を干すか決める
・野球のグラウンドが沢山あるので少年野球でよく行った
・フェリーのうどんが「すっっごい普通だけど、めっっちゃ美味い」
ラーメンの鹿児島
鹿児島ラーメン。大学1年の夏に豚とろを食べてから、全国のご当地ラーメンの中でも特に好きなラーメンの一つでした。
今回6泊でラーメン6食。全てについて詳述するのは無理なので、暫定的な好きな鹿児島ラーメン(いわゆる鹿児島ラーメンも、鹿児島にある人気ラーメンもごっちゃに)ランキング。
- 小金太
- ふくまん
- こむらさき
- 豚とろ
- さだ
- SNOOUP(麺屋とまと)
鹿児島ラーメンの特徴って?がいまひとつ明瞭に掴めていなかったのですが、以下のような感じでしょうか?
・豚骨スープ
・醤油の味がストレートに来る
・比較的スープ甘め
・麺は中細〜中太
・もやしキャベツねぎ あたりが定番具材
・鶏系スープの場合焦がしネギも
・チャーシューの味が濃くて、醤油がしっかり染みてる
マッサージ師さんに聞きましたが、鹿児島のラーメン店の順位を争う大会があるそうで、コンビニでも投票ができたりとかなりの大規模なものだそう。
関東では九州のラーメンといえば博多ラーメン一択の様相ですが、これほどまで鹿児島で、古典的鹿児島ラーメンと新興勢力共にラーメンが盛ってるとはつゆ知らず。
また、ラーメン食い倒れに来ようと思います。
温泉の鹿児島
マッサージ師さんと、ホテルから駅までの道程でお世話になったタクシー運転手さんのお話を総合的に。
鹿児島の温泉といえば霧島と指宿。
ですが、九州の大温泉地、大分の別府由布院に比べればその全国的知名度はかなり低めかと思います。
鹿児島は湧出泉数が全国有数の多さだそうで、温泉が引かれている銭湯系の湯処がたくさん。
「鹿児島県民は(いつでも風呂に入れるように)車に銭湯セットを積んでいる」とも言われているそうな。
そんな地元密着型の温泉銭湯が広く行き渡っている中、「温泉」といえば指宿よりも霧島だそう(運転手さん(60歳ぐらい)は指宿での砂蒸しは経験したことが無いとも)。
「霧島は、勿体ないってぐらいにどばどばお湯が出てる。それに、秋は紅葉も観れるしねえ」(運転手さん)
お話を聞けた2人の語り口からして、鹿児島市民にとっての温泉地といえば霧島のよう。
行ったことないので、車で鹿児島を回る機会があれば、是非に訪れてみたい。。
地元出身者に聞いた鹿児島
マッサージ師さんは鹿児島市出身で、一度は県外(大阪神奈川)の工場で働いていたものの、出戻りしてマッサージ師(というかスポーツトレーナー?)になったそう。
県外に出てみると「鹿児島はいいなあ」と思いもしたそうですが、戻って来たら来たで灰が鬱陶しかったりと、良いところも悪いところも、だそう。
良いところは、なにより人があたたかいとのことでした。
外者(そともの)が「人があたたかい」と言うとどこか安っぽく感じられますが、地元をよく知る人もそう言うとなるとなかなか納得感があります。
この前に訪れた下関、松山に比べて馴染みのある街だったこともあり、前の2都市よりも、より理解を”深める”という視点で街を堪能することができたかと思います。
食べきれなかったラーメンたちを倒すため、11月か12月かに再訪の予定。叶うや否や。
ー鹿児島からの帰路、乱気流に揺れる機内にて執筆
「ラーメン狂の維新ゆかりの地巡り(鹿児島 GOTO ワーク③ 1011-1017)」への1件のフィードバック