flumpoolのライブ

「僕たちと、未来をやり直してくれませんか」flumpool Re:imageライブレポート

久しぶりにflumpoolのライブを見てきました。昨年のEGGのリリースツアーぶり。
ベビメタやらWEAVERの記事を書いた時には、「こいつはレッチリファンだ」だの「1回ライブ観たぐらいで調子乗るな」等々厳しいご意見を頂きましたが、flumpoolはファン歴も長いので、自信を持って厳しいことを書こうと思います。

結論から言えば、泣きました。メンバーの言葉、セットリスト、メッセージ性。それら全てに込められてた思いと、flumpoolと共にした、ファンとしての約9年間が共鳴したような感覚。
10周年を目前にしたメンバーの思いがMCを通じて語られ、その言葉を聞いた上で聴く中盤のセットリスト。「素晴らしい」で片付けるには惜しいぐらい、flumpoolの、バンドとしての実力の高まりを感じました。

なんと言いますか、心動かされたのは圧倒的に中盤戦からで、言及したいのもそこなので、序盤の話はサクッと。
オープニングがあってから、1曲目は「World Beats」で会場の熱を一気に上げます。2,3曲目も、「星に願いを」→「夏Dive!」とキラーチューンをドドンと投下。隆太くんの声がずいぶん不安定で、観客としても、そちらに気が行ってしまって盛り上がり切れないような雰囲気。最後までずっと声は戻りませんでしたが、ライブが進むにつれて没入感が高まって、声のことは最終的には全く気にならなくなりました。
MCを挟んで、「WINNER」「DILEMMA」「two of us」。「DILEMMA」はEGGツアーで披露が無かったので(確か)、ようやく生で。
MCで「最近の僕たちの曲をやりますけど、付いてきてね」との言葉から、「絶体絶命!!」「夜は眠れるかい」「FREE YOUR MIND」「ラストコール」。EGGツアーの「絶体絶命!!」の演出が好きだったので、映像演出が無いのに少し寂しさを感じつつ。

そして問題はここから。まずは重めのMC。一言一句同じではないですが、こんな感じの内容。
「僕たちは来年で、デビュー10周年を迎えます。バンドがそんなに長続きすることなんてなかなかない時代で、10年も続けられたなんて、本当にありがたいことです。ありがとう。」
「でもその一方で、驕り(おごり)かもしれないけど、10周年を迎えるバンドっていうのは、もっと大きい会場を回って、誰もが知ってる代表曲があって、、そういう姿を想像していました。」
「だけど現実、僕たちはそういう場所には居ません。だからと言って、過去は変えられません。 だけど僕らには未来があるし、まだまだ(そういうバンドになれる)可能性はあると思ってます。」
「だから、僕らと一緒に、未来をやり直してもらえませんか?」
というもの。
10周年でハッピーですで終わるかと思ったMCが一転、最後の言葉は「僕らと未来をやり直してくれませんか?」。
flumpoolを好きになって、クアトロ、ホールツアー、武道館、横浜アリーナ、さいたまアリーナとあっという間に広がって行ったキャパシティ。けれどさいたまアリーナを超える会場には辿り着くことが出来ず、ファンとしても、「flumpoolはこれ以上伸びないのか。。」とやきもきしていた部分がいくらかありました。
ファン心理としての大きい会場への憧れを忘れていたこのタイミングで、10周年を機に、メンバーから吐露された想い。
メンバーも同じような事を考えて、苦しんでいたんだなと初めて気がつきました。

そんな中で次の楽曲は、「花になれ」。
デビュー曲だった、この、提供曲の「花になれ」。曲を作っていたことに対する自信を打ち砕かれ、悔しかったと語っていたこの楽曲。flumpoolがデビューするにあたって、メンバーがぶつかった一番初めの大きな壁がこの「花になれ」だったはずです。
「10年後ぼくにこの歌を捧げよう」「まだ蕾のまま光のさす場所をずっと探してる」「どこまで行けば笑いあえるの?」
百田留衣さん詞曲の「花になれ」。百田さんがプロデューサーを外れた後の対談で「花になれを超える楽曲を作ってみせます!」と語っていたメンバー。
先のMCを見ればわかりますが、メンバーとしては、「花になれ」を超える楽曲はこの10年で作れなかった、というのが正直なところだと思います。その悔しさを抱えながら、噛みしめるように奏でられる「花になれ」。
そして次は、「僕はここにいる」。
Fantasia of Life Stripeに収録されているカップリング曲で、知名度自体はそれほど高くない楽曲。それでも、「花になれ」の歌詞に呼応するかのような、MCでの宣言をそのまま写し出したような歌詞。
「今 僕は此処にいる
道なき道をゆく いつだって限界を感じてきたけど
未来にも 僕はいて その自分に限界なんて 微塵も感じないから
揺るがない希望を 抱いて」
そして、続いては「ナミダリセット」。
ドイツ留学中にリリースされたこともあって正直そこまで聴き込んでいなかったんですが、こんなにいい曲だったのか、と。歌詞に耳を傾けながら聴いていると、もう既に溢れていた涙がより一層。
最後は「reboot〜あきらめない詩〜」。
自分がflumpoolで一番好きな楽曲。ポリープ手術のタイミングでリリースされた曲で、まだまだreboot(再起動)して行ける、rebootして行こう!というメッセージが込められています。花になれ、僕はここにいる、ナミダリセットの3曲でしっとりしているところを一気に盛り上げる、素晴らしい選曲でした。flumpoolも、こんなに力強いセットリストが組めるようになったんだなと、感心してしまいました。

その後は、いつも通りの終盤戦。相変わらず隆太くんは調子が悪そうでしたが、感情がすっかり入ってしまっていたので、個人的にはほとんど気になりませんでした。

なんだか冗長な文章にはなりましたが、中盤のMCからの4曲が本当に魅力的だったので、自分で見返すためもありますが、文字に起こすことが出来て良かったです。

9年ものあいだずっと大好きなflumpoolです。どれほど復帰まで掛かるのか分かりませんが、気長に待とうと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です