No.46 2019年1月16日 評価★★★★☆ (是非また行きたい)
【温泉名】紀伊勝浦温泉 『海のホテル 一の滝』(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)
横浜の自宅から伊勢まで2週間強掛けて踏破したんですが、その後は友人と合流して和歌山観光を。
その1泊目が勝浦温泉『海のホテル 一の滝』。
『ホテル浦島』の硫黄泉が自分の中では勝浦温泉のシンボルとして印象強かったですが、この度は単純泉を楽しむためこちらの宿に。
漁師町那智勝浦と温泉
山間部には那智山・那智の滝を有し、その一方で紀伊勝浦駅前には港町が広がる那智勝浦町。
豊富な源泉を有することから温泉街として観光客の耳目を集めますが、当地で読んだ雑誌に書いてあったフレーズは「媚びない観光地」。
夜の中心街の閑散とした様子と朝の活気を比べれば町の在る姿は一目瞭然で、「温泉地」という言葉が持つイメージとのギャップには心底驚かされます。
『海のホテル 一の滝』について
『海のホテル 一の滝』があるのは紀伊勝浦駅から徒歩15分ほどの(夜は)薄暗い町の外れ。
ただ町の商店街、飲食店街から徒歩10分ほどなので勝浦グルメを楽しむのに不自由はしません。
かつては食事も振る舞う一般的なホテルだったのかもしれませんが、現在は素泊まり専門のお宿で日帰り入浴を利用する地元の方々の姿もちらほら。
フロントには地元のおじ様たちが勤めているようで、夕食のオススメから朝食のオススメどころまで、一聞けば十返ってくる素晴らしい応対を受けました。
海沿いでありながら楽しめる単純温泉
『一の滝』の温泉は自家源泉で、2つの源泉をミックスで利用しているよう。
どちらもアルカリ性単純泉の無色透明の湯。
「掛け流し」でなく「流しっ放し」の表記にこの宿の気取らない”らしさ”を感じました。
一つは源泉掛け流しと思しき35℃ほどのぬる湯で、もう一つは加温された41,2℃ほどの温(ぬく)湯。
シャワーも源泉100%で、湯温の調整は出来ない1バルブ式。
「ぬるい方から入ると良い」との事でしたので、ぬるい方から入り温(ぬく)湯と2往復ほど。
ぬる湯で身体を冷ましてから温湯に足を入れるとピリッと感じるんですが、それが何とも心地よく。
榊原温泉ほどのすべすべトロトロではありませんが湯はとても柔らかく、硫黄の香りも相まってとても心地良い時間を過ごせました。
『海のホテル 一の滝』の情報
〒649-5334 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦752-2
アクセス(公共交通):JR紀伊勝浦駅から徒歩15分
☎0735-52-0080(一の滝)
公式サイト:南紀勝浦温泉 海のホテル一の滝
総合評価
【泉質(アルカリ性単純泉)】
★★★★☆ 4.0/5.0
単純泉ながら硫黄臭を有する、肌触りの良い湯。
【湯質(掛け流し有無等)】
★★★★★ 5.0/5.0
源泉「流しっ放し」。
浴槽が2つあり、一つは源泉掛け流し(ぬるめ)。もう一つは加温槽。
【温泉設備】
★★★☆☆ 3.0/5.0
一般的な、こじんまりした大浴場。
浴槽二つに洗い場のシンプルな作りながら、海も望め気持ちがいい。
【施設の雰囲気】
★★★☆☆ 3.0/5.0
素泊まり専門の旅館。
地元の日帰り利用客が多め。
設備は古いものの清潔さはあり。
【価格帯】
★★★☆☆ (日帰り600円 or素泊まり5000円 以上)
【総合評価】
★★★★☆ (是非また行きたい)