モール泉の一種「黒湯」を千葉の山奥で|養老渓谷温泉 『喜代元』|千葉県|温泉のすゝめ42

No.42 2018年12月15日 評価★★★☆☆ (また行きたい)
【温泉名】養老渓谷温泉 『喜代元』(千葉県市原市)
東京からほどほどの距離で面白い温泉を、と探していたところ発見した千葉県にある養老渓谷温泉。
塩化物・炭酸水素泉に分類される「黒湯」を有する温泉地です。

養老渓谷温泉について

千葉県市原市にある養老渓谷温泉。
都内からは車で1時間半ほどで、途中には東京アクアライン・海ほたるや木更津アウトレットもあったりとドライブにもってこい。
鴨川シーワールド、東京ドイツ村へそれぞれ30分、マザー牧場へも1時間弱と観光するにも絶好の好立地です。

ただ実際には、周りのゴルフ場を利用する宿泊者が多いのではないかと思われました(冬場の金曜日に、他に宿泊客が居なかったので)。

養老渓谷温泉組合のページがありますが、周辺観光やお宿の案内がほとんどで温泉に関する記述は見られず。
黒湯を全面に押し出すよりは、立地を活かした人集めを意識しているのかも知れません。

『喜代元』入浴・宿泊記

養老渓谷温泉に絞ってお宿を検索したところ、安くて高評価の宿をなかなか見つけられませんでした。
そんな中で、値段そこそこ評価そこそこだったのが『喜代元』。

本館に4部屋、「川沿い」に5部屋の計9部屋のこじんまりしたお宿でしたが、前述の通り他の宿泊者おりませんでした。

本館の部屋は最近リニューアルされたようで、とても綺麗で清潔感もあり。
食事は贅沢を言えば「この値段ならば、もう少しこだわりのあるものが出てきても…」とも思いましたが、ボリュームたっぷりで美味しく頂きました。

温泉は内湯が2つありそれぞれ男湯女湯となっていますが、チェックイン締め切りの18:30以降はそれぞれの内湯を自由に貸し切って利用できました。

どちらも作り、広さに大きな違いはありませんでしたが、少し広めの浴場の内部はこんな感じに。
大きな窓から内庭を見渡せる設計になっていて、内湯ながら半露天のような気分で入浴できました。(夜は何も見えませんが)

養老渓谷温泉が前面に押し出しているように、お湯は塩化物・炭酸水素泉の「黒湯」。

地中の腐植質が原因で湯が黒く染まっているそうで、すなわち山梨で入ったモール泉の一種。

山梨では「初花」のモール泉を体験しましたが、それに比べると黒湯は「初花」の湯ほどのトロみはなく、一方で黒がより濃く浴槽の底が見えないほど。
トロみは相対的には少なめと言えど、肌はツルツルになる良質なお湯でした。

『喜代元』は自家源泉を利用しているようですが、噴出量は12L/min.とかなり少なめ。
そのため循環式を採用しているようですが、特に消毒臭もせず、(人が少なかったので当然ではありますが)湯質も非常に良い状態に保たれていました。

加温、循環式という事で少し不安でしたが、湯質の良いタイミングで入れれば掛け流し同様の温泉体験が出来るかと思います。
東京からのアクセスも良いので、また機会があったら訪れてみたいなと思える温泉・お宿でした。

『喜代元』の情報

〒290-0536 千葉県市原市戸面397-3

☎0436-96-0345
アクセス(公共交通):東京駅~養老渓谷駅 約2時間
公式サイト:養老渓谷温泉 黒湯の宿 喜代元(http://www.ki-yo-moto.com/index.html)

総合評価

【泉質(塩化物・炭酸水素泉)】
★★★★★ 5.0/5.0
湯が深い黒に染まった「黒湯」。
肌もすべすべになりながら、塩化物泉なのでポカポカ効果も。
【湯質(掛け流し有無等)】
★★★☆☆ 3.5/5.0
加温循環式。
塩素臭はせず、循環を感じさせない湯質でした。
【温泉設備】
★★★★☆ 4.0/5.0
一般的な、こじんまりした大浴場。
浴槽一つに洗い場のシンプルな作りながら、改装後で清潔感があり、中庭も臨め半露天気分。
【施設の雰囲気】
★★★☆☆ 3.0/5.0
他に宿泊者はおらず、評定不可。
館内は綺麗でまさに「旅館」の体裁ではあるものの、サービスの雰囲気は民宿に近め。
【総合評価】
★★★☆☆ (また行きたい)

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