四万温泉積善館の橋

温泉好きが見た四万温泉の魅力|群馬県|四万温泉|温泉のすゝめ21

今回は、群馬県にある四万温泉で一泊してきました。
四万温泉を選んだのは、
①GWで有名温泉地は激混みだろうと思ったのでその回避のため
②GWでも1泊2食付き1万円の宿があったため
という2つの理由から。

国の温泉保養地に初めて認定された温泉地ということで、どことなく(良い意味で)昭和情緒が残っており、観光地として洗練された雰囲気はあまり感じませんでした。
四万温泉の温泉街
ただ、「観光地」というよりも「温泉地」でのんびりするには打って付けの場所かなという感想も同時に。
陶芸教室があったりおしゃれなカフェがあったり、温泉街のすぐ脇を清流が流れているので川でも気軽に遊べます。
それに積善館の「元禄の湯」は昭和5年の建造で国の登録有形文化財に指定されていたりと、温泉好きの心もくすぐるポイントも有り。
無料で利用できる共同浴場も数箇所あるので、その点でも温泉好きとしてはすごく楽しかったです。
それに、温泉の湧出量が多いのか、入った4箇所の温泉が全て掛け流しだったのも嬉しかったです。飲泉も楽しめるのでそれも◎!

温泉街散策

お土産店や飲食店などが点在している温泉街はこのあたり。
四万温泉の温泉街
このあたりは徒歩圏なので、川沿いにある町営の無料駐車場に車を停めて散策することが出来ます。

高齢化が進んでいる様子で活気があるわけではありませんが、のんびりするにはとても良い温泉街です。
距離にして100mぐらいの一本道に、お土産店と飲食店が合計10店強ほど。
四万温泉の温泉街
そこを抜けると重要文化財の積善館が左手に。
建物の見学も有料ですが可能です。
四万温泉積善館の橋
積善館の入口
積善館を出て真っ直ぐに進むと飲食店街もあるので、そちらにも足を伸ばすと良いかもしれません。

宿泊2日目に入ったおしゃれなカフェはこちらでした。
四万温泉 柏屋カフェ
自家焙煎豆を使ったこだわりの珈琲を楽しめますし、食事のメニューも充実しているのでとてもオススメです。

↓街歩きに便利!
湯散歩マップ | 【四万温泉公式】群馬県四万温泉観光ナビ
群馬県・四万温泉観光なび【公式】
 

共同浴場(御夢想の湯・河原の湯)

温泉好きとしては入らずにはいられない共同浴場。
宿泊者限定だったり地元の住民専用だったりといった温泉地もありますが、四万温泉では4箇所が無料で
観光客向けに開放されています。

入ったのは2箇所、御夢想の湯と河原の湯。
四万温泉発祥の地と言われている御夢想の湯。
御夢想の湯の建物
御夢想の湯に関する説明
設備は綺麗で、お湯は掛け流しでかなり熱め。
ただ湯船は一つだけで、2人入ったらかなり窮屈になりそうなサイズでした。
どこの宿も質の高い温泉施設を持っているので、共同浴場を使う観光客はあまり多くないのかもしれません。

もう1箇所は河原の湯。
河原の湯の入口
積善館のすぐ近くの、その名の通り河原に位置しています。
河原の湯へ降りていく階段
中は洞窟のようになっていて、湯船は3,4人入れるぐらいのサイズ感。
四万温泉河原の湯の浴場
お湯はもちろん掛け流しで、コップが置いてあり飲泉も可能でした。
湯船の底がヌメッとしていたり、泉質はこの旅行中に入った4箇所の温泉の中で一番好みでした。
人が多いとゴミゴミしそうですが、雰囲気もとても良かったです。
 

積善館「元禄の湯」

四万温泉の目玉と言っても過言ではない、積善館とその温泉施設「元禄の湯」。
積善館は元禄7年(1694年)の創業で、昭和5年(1930年)に建てられた温泉には「元禄の湯」という名前が付けられています。
日帰り入浴料は1200円と共同浴場が無料なことを考えると高めですが、温泉好きの方もそうでない方もぜひ入ってみることをオススメします。
元禄の湯の入口
貴重品をコインロッカーに入れ、扉を開けると脱衣所は無くいきなり浴場。浴場の随所に「入浴」に対する現代とは違った思想を感じられました。
温泉は掛け流しでお湯はオーバーフローしていますが、小さい浴槽に沢山の人が引っ切り無しに入るせいかお湯はあまり綺麗ではありませんでした。湯温は適温。

個人的に気に入ったのは、蒸し湯。現代で言うサウナですが、いわゆるフィンランド式サウナと異なるのは、小さな個室に高温の源泉を流すことで蒸気を充満させているところ。
四つん這いでやっと入れる扉を開けると、中にはタイル張りの腰掛けが。
源泉流すだけでそんなに温まるわけ無いだろうと思っていたものの、想像以上に汗をかきます。
薄暗く静かな自分だけの空間なので、考え事をするにはもってこい。
「あの蒸し湯だけのためにまた四万に行きたいな」と思わせるぐらいに気に入りました。

浴場の外には飲泉ももちろんあります。
積善館の飲泉
 

四万の飲泉

四万温泉の浴場では度々、湧出口のところにコップが有るのを見かけました。
飲泉設備が浴場の外にあるのはたまに見掛けることがありますが、湯船に注ぎ込む温泉を飲めるというのは、それだけ湯船に注ぐ温泉が新鮮な証。

温泉街にも飲泉設備が。
四万温泉街に有る飲泉場
4箇所で温泉を飲みましたが、どこも泉質はほとんど一緒。
アルカリ泉で胃腸炎や便秘に効果があるとのことで、味にクセはほとんど無く、口当たりは飲泉にしてはかなり良いです。
せっかくの機会ですので、四万に行った際には飲泉もぜひお楽しみ下さい。
 

唐沢屋旅館

これはほとんど備忘録のような感じですが、当日宿泊した旅館。
料金が安かったので選びましたが、昔懐かしい雰囲気を感じられてとても良かったです。
温泉はもちろん掛け流しで、24時間入浴可能。
唐沢屋旅館の浴場
唐沢屋旅館の浴場
食事も、際立って立派なわけではないですが、素朴な、おふくろの味を感じられました。
唐沢屋旅館の食事
唐沢屋旅館の食事
温泉街のど真ん中にある宿なので、散策にも打って付け。
設備が古いのは勘弁。と言うことでなければ、値段に見合って十分満足出来ると思います。
 

総合評価

トータルで見て、とても良い温泉でした。
東京から少し遠いですが、のんびりするには同じ程の距離にある草津よりも四万が良いなというのが感想。
日帰り入浴施設がバラエティに富んでいたのと、入った温泉全てが源泉かけ流しだったのもとても良かったです。

【泉質】
★★★★★ 5.0/5.0
湧出量が豊富でほとんどの施設が源泉掛け流し
【温泉設備】
★★★★☆ 4.5/5.0
歴史的な旅館、共同浴場の充実、飲泉、珍しい蒸し湯とバラエテ豊富
【温泉街の雰囲気】
★★★☆☆ 3.0/5.0
洗練はされてはいないものの、浴衣でも散策できる雰囲気

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