雲仙普賢岳の恵みを頂く良質硫黄泉|雲仙温泉小地獄『青雲荘』|長崎県|温泉のすゝめ30

No.30 2018年11月14日 
評価★★★☆☆ (また行きたい)
【温泉名】雲仙温泉小地獄 『青雲荘』(長崎県雲仙市)
九州旅行3泊目。1泊目湯田温泉(山口)→2泊目ウェルビー福岡と来て、この日は以前から行ってみたかった雲仙温泉に遂に。
源泉掛け流しの宿を探していたところ、ネットでの評価も高く、国民宿舎ということで朝食付きでもリーズナブルなお値段だったのでこの『青雲荘』に宿泊しました。

雲仙温泉について

前々から目を付けていた雲仙温泉。
火山性の温泉だなんて楽しそうだし、半島に有るなんて尚更楽しそう。と思っていたわけですが、関東からのアクセスはもちろん悪く、なかなか訪問の機会はありませんでした。

1700年前後に開湯されたとされる雲仙温泉。
昭和初期に国立公園指定を受けるまでは「温泉」の字に「うんぜん」の読みを当てていたほど温泉との関わりの深い土地です。

地獄めぐりと言えば別府・鉄輪が有名ですが、雲仙温泉にも地獄があり、こちらは無料で見て回ることが出来ます。
迫力という点では別府の地獄には劣りますが、のびのびとした雰囲気や空気感はなかなかのもの。

夜到着したので、初めて見た地獄の煙は衝撃的ではありました。

地獄で買える温泉たまごはなかなかの美味です。
温泉で、茹でたのでなく蒸しているので黄身もトロッと。

地獄を見て回る途中に食べましたが、帰り際にも追加で購入しました。
たまご売り場の周りには猫が沢山いるので、彼らとのんびり戯れるのもまた一興です。

 

雲仙温泉の泉質

火山性の温泉となれば大方予想は付きますが、雲仙温泉は硫黄泉。
その泉質・効能は、戦後、温泉法によって指定された国民温泉保養地の一つにも選ばれていることでも分かるように折り紙付き。

塩化物泉!ぽかぽか!というような分かりやすい効能は無いものの、酸性の湯と言うことで皮膚病などに効くとか。
硫黄泉は湯上がりに肌が突っ張るように感じることが偶にありますが、特にそういったものを感じることも無く、いいお湯でした。


 

お宿『青雲荘』とその温泉

宿泊した『青雲荘』は、国民宿舎で価格もリーズナブル。

館内はどことなく病院や老人ホームといった公的施設を改装したような雰囲気があり、利用者はご高齢の団体客が多かったように思います。
温泉は男女ともに2ヶ所あり、一つが内湯で一つが露天湯。

内湯にはどーんと大きな浴槽が広がっており、20人ぐらいは同時に入れそうな。
浴槽に入る段差には沈殿物が溜まっていて、湯質の上質さが感じられました。
湯の中に寝転がれる場所が2箇所あったのと、滝湯が一つあったのが特筆点。
風情があるというよりはホテルの大浴場という雰囲気ですが、質の高い硫黄泉が掛け流されているのは非常に魅力的でした。

そしてもう一箇所は2012年に完成したという露天湯。内湯とは脱衣所も別。
こちらは脱衣所を出るといきなり野外で、広々とした石造りの浴槽が横たわっています。

掛け流しのオーバーフロー。

森を見渡せるデッキもありますが、「眺望風呂」という訳ではなく、あくまでのんびりくつろぐのが第一義的なお風呂。

朝入ったこともあり湯質は良く、他に人もおらず、白濁の湯をのんびり堪能できました。

 

総合評価

【泉質(硫黄泉)】
★★★★☆ 4.0/5.0
良質な、一般的な硫黄泉。
【湯質(掛け流し有無等)】
★★★★★ 5.0/5.0
内湯、露天共に源泉掛け流し。温泉成分の沈殿も有り。
【温泉設備】
★★★☆☆ 3.0/5.0
大きな内湯と露天風呂。
内湯には滝湯が一本。
【施設の雰囲気】
★★★☆☆ 3.0/5.0
国民宿舎で値段も安く、客層は高齢の団体客が多め。
施設全体は老人ホームを改装したような雰囲気で、内湯は広いが古いまま。
露天は2012年に出来たもので、新しいながらも風情がある。
【総合評価】
★★★☆☆ (また行きたい)
 

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