今回読んだのは、『成功者の告白-5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語-』。なぜ買ったのか理由は定かで無いんですが、ドイツから帰ってきたらAmazonで購入してあった大量の本の中に入っていました。
どんな本かと言うと、ストーリー仕立てで、ベンチャー起業者の成功とその裏側で起こる失敗を描いています。著者はコンサル的な立場で多くの起業家を見てきたようで、その経験を通じて、成功しているように見える多くの起業家が孕む問題に共通項を見出したとのこと。その問題点を物語の中に落とし込み、読者に紹介して解決策も提示しています。
タイトルにもあるように、テーマとしてあるのは「5年間の起業ノウハウを3時間で学べる」という点。とは言え3時間でノウハウを完璧に吸収できるわけもないので、あくまでも起業をする上で通る道すじを示し、そこに散りばめられているエッセンスに触れていくと言った感じ。それでも起業というものに対するイメージのない学生としては、入門書として、十分すぎるほど充実した内容でした。
本書を読み進めると「起業の際にはこんな困難が待ち受けていますよ~」という点に目が行きがちなんですが、それこそタイトルの通り、起業ノウハウを学ぶという点でもとても優れた本だと思います。何より良い点は、専門書的でなく、あくまで物語を通して起業というものについて触れることが出来ること。とても取っ付きやすくストーリー自体も面白いので、ぐいぐい読み進めることが出来ます。
起業に関する本でありながら帯には「ビジネスマン必読の書!!」ともありましたが、それも納得。もちろんストーリーは起業家にスポットが当たっていますが、ビジネスをする上での考え方、どこを狙ってビジネスを立ち上げれば良いのか等も学ぶことが出来ます。
ここまで聞くとビジネスマンや起業志望者が読む本かな~という感じもするかと思いますが、物語仕立てで、ストーリーもとても平易といいますか、単純でとても分かりやすいです。ですので、ビジネスや起業に縁遠い方でも、自分の知らない分野に触れるきっかけとしてとてもおすすめできる一冊です。