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フランクフルト市街地でドイツ風ラーメンを実食!

今回ラーメンを食べたのは、フランクフルト中央駅から徒歩5分ほどのところにあるアジア料理レストラン”urban kitchen”。
フランクフルト、Urban Kitchenの外観
本当は隣にあるステーキ店に入ろうと思っていたんですが、調べていたメニューがランチメニューだったことが判明。お値段も張るし〜と入ったのが、このお店。
注文したのは、Ramen with Samon(確か10€ほど)。日本風のラーメンが出て来るとは思えなかったので、いっそ振り切ってしまおうと言うことで具材にサーモンをチョイスしました。
ラーメン到着。思ったよりも、ラーメン!笑
ドイツ・フランクフルトで食べたラーメン
スープは味噌と醤油を選択可能で、サーモンなら醤油かなぁ…ということ醤油。
具材は、ナッツ、マッシュルーム(生)、ネギ、生しょうが(一かけら)。そして、ほうれん草ともやしの炒め物の上に焼き鮭が2片。その上にミツバでした。
日本らしさも出しつつヨーロッパらしくもある、いいバランス感。
麺は、太い乾麺のような、うどんを少しパサつかせたような食感でした。
麺とスープ
スープはというと、なかなか美味しかったです。ライプツィヒで食べたラーメンは異様に塩っぱかったんですが、こちらはしっかり味に深みがあって味の濃さもちょうど良かったです。
スープ

 

トータルとして、ラーメンを模倣したものとしてはかなり高いクオリティーでした! フランクフルトには本格的なラーメン店(らーめん潤)があるのでわざわざここにラーメンを食べに行くことはないかと思いますが、ピザやパスタを始め色々な料理が揃っているので、当たり障りのないレストランに行くついでに話のタネに。。と言うのはありだと思います。
店員さんも親切でしたし、とてもいいお店だったので、オススメです!
では、最後までご覧いただきありがとうございました!

Urban Kitchen
住所:Kaiserstraße 53, 60329 Frankfurt am Main, Germany
公式サイト:http://www.myurbankitchen.de/
電話番号:+49 69 27107999

 

庭園と歴史的建造物が見どころ、ドイツ・ハノーファー観光記

留学プログラムもすべて終了し、あとは遊んで帰るだけ。母と祖母が留学先のゲッティンゲンに遊びに来ていたんですが、それほど見どころも多く無いので、RE(地域鉄道)で1時間半の州都ハノーファーに。
空港利用やらバス利用やらライブがあるやらで10回以上はこの一年で訪れたかと思うんですが、しっかりとした観光はしたことが無かったので、半日使ってのんびりと。半日〜一日で回るべきオススメのスポットは一通り抑えられたかなと思います。では。
2017/7/31 ハノーファー(ドイツ)

《移動》Göttingen/ゲッティンゲン→Hannover/ハノーファー

まずは寮のあるゲッティンゲンからハノーファーへと移動。退寮の手続きがあったので、11:45頃寮を出てご飯を食べ、13:07のREでハノーファーへ。
ニーダーザクセン州内の地域鉄道等が乗り放題のチケットがあるので、それを17€(1€=¥130→¥2210[以下同一レート])で購入。すれば良かったんですが、存在を知らなかったので片道チケットを23€(¥2990)ほどで購入しました。
初めからニーダーザクセンチケットを購入していれば2人往復17€(¥2210)のみで済んだんですが、片道で46€(¥5980)も払ってしまいした。後悔。
そんなこんなで、14:30頃にハノーファー中央駅に到着。
ハノーファー中央駅の外観

 

Großer Garten/グローサー・ガルテン

ハノーファーの一番の観光名所と言っても過言では無いこの庭園ですが、一度も訪れたことが無かったので訪問。
かつてハノーファーはハノーファー王国の首都だったんですが、その際に王族が居住していたのがこの庭園のあたり。つまりこの庭園は、王宮庭園だった訳です。

現在の中心街からは少し離れた場所にあるので、ハノーファー中央駅から徒歩5分の隣駅、Kröpcke駅からUバーン3番か5番で10分ほど。
グローサーガルテンハノーファーの入口
入場料は、付属の博物館と向かいにあるBerggartenが込みで8€(¥1040)。学生は5€(¥650)です。
入場してからは、小さなテーマ別の庭があったり、大きな区画の庭があったり。
小庭園
大庭園
大庭園を歩く人々
写真を撮るドイツ人青年
噴水の側の親子

噴水も大小たくさんありますが、一番迫力があるのは庭園の中ほどにあるGroßer brunnen/大噴水。
大噴水を引きで
ハノーファーの大噴水
説明書きによれば、1700年代に35m、1800年代には60mもの噴水高を獲得したとのこと。現在の高さは書いてありませんが、それに匹敵する高さまで水が常時吹き上げられていました(夏のみとのこと)。
大噴水を近くから
大噴水の説明書き

付属の博物館にも入りましたが、規模はそれほどではありません。ゴシックが好きな人は楽しめるかも知れませんが、個人的には微妙でした。笑
ハノーファーのゴシック博物館

トータルでの滞在時間は45分強でした。ハノーファーを訪れるならば、訪問必須のスポットです!
大庭園を俯瞰で

Großer Garten/グローサー・ガルテン
住所:Herrenhäuser Str. 4, 30419 Hannover
公式サイト:https://www.hannover.de/Herrenhausen/Herrenh%C3%A4user-G%C3%A4rten/Gro%C3%9Fer-Garten
電話番号:0511 16834000

 

 

Berggarten/ベルク・ガルテン

グローサーガルテンの向かいにある庭園。隣には水族館もあったりしますが、グローサーガルテンのチケットで庭園だけ入場。
こちらは、庭園というよりはどちらかというと植物園といった雰囲気でした。温室があったり、魅せる庭園ではなく植物の展示が豊富。
ハノーファーの温室
小庭園
ハノーファー、ベルクガルテンの生い茂る樹木
ベルクガルテンのマップ
グローサーガルテンで疲れていたのもあり、30分もせずに退場しました。

Berggarten/ベルク・ガルテン
住所:Herrenhäuser Str. 4, 30419 Hannover
公式サイト:http://www.berggarten-hannover.de/
電話番号:0511 16847576

 

 

Marktkirche/マルクト教会

Kröpcke駅(街の中心地)へと戻り、街を散策しながら南へ10分ほど。街のシンボル、マルクト教会です。石造りでかなりしっかりしています。
ハノーファー・マルクト教会の外観
マルクト教会の入り口
内装も石造りで無骨な雰囲気。
マルクト教会の内装
ハノーファーは第二次大戦で爆撃を受けているんですが、その影響か外壁には焼け跡が見られます。
それほど派手な教会ではありませんが、旧市街の街並みも近くにあるので、観光するにはいい場所だと思います。

Marktkirche/マルクト教会
住所:Hanns-Lilje-Platz 2, 30159 Hannover
公式サイト:http://marktkirche-hannover.de/
電話番号:0511 364370

 

 

Neues Rathaus/新市庁舎

マルクト教会から徒歩で10分弱の場所にある新市庁舎。
ハノーファー新市庁舎の外観
新というからによっぽど新しい、というわけではなく、戦前の建物です。1階のホールには年代別の街の模型があるんですが、それによれば、この新市庁舎は爆撃の被害を受けていないようです。
置いてあった模型は4つ。
1689年
大昔のハノーファーの街並
1945年
戦後のハノーファーの街の模型
爆撃を受けたハノーファーの街並
現在
現在のハノーファーの街並の模型
ハノーファーの街の変遷が分かって、なかなか面白かったです。
本当は市庁舎上の展望台にも登れるはずだったんですが、閉館時間の18:00が近かったこともあり上れず。少し残念でした。

Neues Rathaus/新市庁舎
住所:Trammplatz 2, 30159 Hannover
公式サイト:https://www.hannover.de/Tourismus/Besucher-Service/Service-Mobilit%C3%A4t/Aktuelles/Neues-Rathaus-unter-Top-80-Deutschlands-beliebtester-Reiseziele
電話番号:0511 1680

 

 

Die Aegidienkirche/エギディエン教会

新市庁舎から最寄りのUバーン駅に歩く途中に見つけた教会跡。
跡というのも、戦争で焼け落ちたままの状態で保存されています。なので天井は無く、外壁にもかなり焼け跡が残っています。
エギディエン教会の外観
終戦祈念か何かのイベントがあるようで、こんな張り紙がされていました。

天井のない構内には、十字架がぽつりと立っているだけ。喧騒の中にありますが、厳かな雰囲気がありました。訪問できてよかったです。
エギディエン教会の十字架

Die Aegidienkirche/エギディエン教会
住所:Aegidienkirchhof 1, 30159 Hannover
公式サイト:http://marktkirche-hannover.de/?page_id=1876
電話番号:0511 324513

 

 

《移動》Hannover/ハノーファー→Göttongen/ゲッティンゲン

中央駅に戻り、Nordsee(魚料理のチェーン店)で夕食を。その後は往路同様REに乗り、20:00前にゲッティンゲンに到着しました。留学最後のハノーファーが終了。

 

おわりに

13:00にゲッティンゲンを出て20:00に帰着。7時間でのハノーファー日帰り旅行でした!現地での滞在時間は4時間ほどだったかと思いますが、それでも十分に観光地は見て回れたなと思います。
観光局(?)の公式ページにも書いてあるんですが、ドイツの交通網の要とも言えるハノーファー。ベルリン〜ケルンを東西で結ぶICEが通過し、ハンブルク〜ミュンヘン・フランクフルトを結ぶICEも通過します。
そんな交通網の充実したハノーファー。時間があればぜひ訪れてみてください。では、最後までご覧いただきありがとうございました。
ハノーファーの旧市街の街並み

パンクロック界のレジェンド、BAD RELIGIONの単独公演をドイツ・ハノーファーで鑑賞。

今回はドイツ滞在最後のライブ鑑賞。 アメリカ・カリフォルニア出身のパンクロックバンド「Bad Religion」のライブをドイツ・ハノーファーにあるCapitol Hannoverで観てきました!!
2017/6/19 パリ(フランス)

Bad Religionに興味を持った理由

BAD RELIGIONに興味を持ったのは、2017年4月のPUNKSPRING東京公演。パンスプ最終回という事で、これは行かねばと一時帰国したんですがその公演にBAD RELIGIONも出演していました。
その時の公演が印象に強く残っていたんですが、ドイツのチケット会社からの販促メールでBAD RELIGIONの公演がハノーファーであると知り、即決!
そんなこんなで観に行くことを決めたわけです。
バッド・レリジョン、ドイツ公演のポスター

 

ライブ鑑賞記

ライブ当日は所用があったので、それを済ましてからタクシーでライブ会場へ。
2回目のCapitol Hannover。
Capitol hannoverの外観
20:00スタートとだけ書いてあってOAがあるかは不明だったので、19:30頃に会場入り。
バースペースの様子。
Capitol Hannoverの内装
会場内は飲み物が高いので(それでもビールが300円と少しとか)、会場外でビールを飲んでいる人もたくさん居ました。
そこまで大きい会場ではないですが、ある程度近い距離でBad Rdligionを観たかったのでOA開始前にPA宅前の好位置を確保。ドイツ人は身長が高いのでそれでも見通しは良くないですが、こればっかりはどうしようもない。。笑
Capitol Hannoverのステージ
20:00丁度になると暗転し、OAがスタート!

 

OAとは思えない盛り上がりを見せたドイツ人バンド「ITCHY」

20:00丁度に何の前触れもなく暗転し、BGMも停止。SEと共にメンバー入場。
OAを務めたのは、ドイツ出身のバンド「ITCHY」。
ITCHY
何というか、とにかく凄かったです。OAでこんなにフロアを沸かせているバンドは観たことがない。
もちろんBad Religionの前座なのでパンクバンドなんですが、綺麗なメロディーがあればシャウトもあり。ガレージロックリバイバルのようなリフも多用されていたりと、とても懐の深そうなバンドだなという印象を受けました。
それに、3ピースなのに音がすごくしっかりしてました。ドイツのバンドなのでどれぐらい伸びるかは未知ですが、日本で観られる日も遠くないかなと感じました。楽しみです。
ITCHYのライブの様子

 

大本命 レジェンド「BAD RELIGION」

OAからのセットチェンジが終わり、21:00丁度にライブはスタート。始めにボーカル以外のメンバーが登場し、いきなりの代表曲『American Jesus』。そこまで詳しく曲を知ってるわけでも無く『American Jesus』ばかり聴き込んで来ていたので、いきなりの一曲目でかなり驚きました。
BAD RELIGIONの演奏シーン
PA卓の柵の前にいたんですが、思いの外後ろの方まで動きがあったので、ぐちゃぐちゃと前の方へ。ドイツ人相手にフィジカルでは敵わないので、たまに後ろに下がったりもしながら、基本は前方をキープ。
面白かったのは(と言うかただのアホなんじゃ無いかとも思うんですが)、結構たくさんの人が、ビールを買って前線に来るんですよね。笑 バラードとかを狙って買いに行ってるつもりなんでしょうが、テンポの速い曲になると周りで小さなモッシュが起きるので、必然的にビールが溢れて周りの人に掛かるっていう。
ライブとビール
それに、日本のライブでは水の入ったペットボトルを投げるのでさえマナー違反みたいに言われますが、ドイツのライブハウスでは、ビールを持ったまま堪えられないと悟った人が、平気でビールのカップをステージやら上方やらに投げます。機材にもかなりビールが掛かってたように思いましたが、メンバーは笑顔で演奏を続けていました。

曲と曲名が一致しないのでコメントはできないんですが、フェスの映像で予習してあった楽曲も結構演奏していました! 『Do what you want』とか、聴きたいと思っていた曲も聴けて大満足です。
面白かったのは、「これからアイネクライネナハトムジーク(Eine kleine nacht Musik/a small night music)を演奏するよ…」と言って、ごりごりパンクの1分ほどの楽曲を演奏していたこと。ドイツ語と掛けて上手いこと言ってるな〜と感心。そんな感じで2時間ほどの公演でした。
体力が限界だったので、アンコールはバースペースに下がって音だけ聴きました。笑
バッド・レリジョンのライブの様子

 

Capitol Hannoverへのアクセス方法

Capitol Hannoverへは、中心街からはUバーン(地下鉄)でのアクセスが便利。(併設のLUX Hannoverへのアクセスも同じくです。)
会場の最寄駅はUバーン3,7,9,17が通るSchwarzer Bär/シュヴァルツェア ベア(黒熊の意)駅。 地下鉄駅ではありますが地上にあり、会場へは徒歩1分。Hauptbahnhof/ハオプトバーンホフ(中央駅)の地下鉄駅を通っているのは3,7,9なので、それらを利用することになるかと思います。乗り場はどれも同じなので、方向さえ間違えなければ大丈夫。
会場の並びにはREWE(スーパーマーケット)があり、向かいにはケバブ店もあるので腹ごしらえも出来ます。
飲食物の会場内への持ち込みは出来ません。コインロッカーも会場外への設置はありませんが、Capitol、LUX共に1€前後でクロークを利用できるので心配ありません。あまりにも大きな荷物は、中央駅にあるコインロッカーを利用すると安心かと思います!

 

 

おわりに

春にPUNK SPRINGで一目惚れ(?)して以来のバッド・レリジョン。やっぱり、格好良かったです。
観客の年齢層が高かったり、90年台のツアーTを着ているお客さんがいて、昔からドイツ公演は多かったんだな~といろいろな発見があったのも面白かった。先にも書きましたが、観客がビールをバンバン投げるのも面白かったです。笑
そんなこんなでドイツ滞在最後のライブ鑑賞でした。1年間で合計8公演。日本にいた頃に比べれば頻度は低いですが、ロンドンでのレッチリ、ATLをはじめ、ケルン、ハンブルク、ライプツィヒと遠征ついでにドイツ国内も色々回れたのでとても楽しかったです。
日本ではあまりにもライブを観に行く頻度が高いのでどうなるかわかりませんが、なにか書きたいことがあれば記事にしようと思います。では、最後までご覧いただきありがとうございました!

海外サッカー観戦記! Telekom Cup2017 バイエルン・ミュンヘン/ホッフェンハイム/ブレーメン/ボルシアMG

前回のドイツ代表選ぶりの観戦記。今回は、留学終了までにバイエルン・ミュンヘンの試合が観たいということでカップ戦を観てきました!
ドイツ西部の都市、Mönchengladbach/メンヒェングラートバッハで開かれた、Telekom Cupの観戦記です。
バイエルンの試合内容について色々書いてますが、サッカーを見始めて半年のサッカーど素人の身ですので、話半分でお付き合いいただければ幸いです。
2017/7/15

■目次
1. 今回のサッカー観戦の経緯
2. Telekom Cupとは
3. 観戦記・試合結果
3-1. 1試合目 ブレーメンvsボルシアMG
3-2. 2試合目 バイエルン・ミュンヘンvsホッフェンハイム
3-2-1. 折り紙つきの、トリッソのパス能力
3-2-2. 熟練の技 レヴィ、ミュラー、リベリの流動的ポジションチェンジ
3-2-3. 闘将リベリとサブSBベルナトの、高みを目指すコンビネーション
3-3. 3位決定戦 ホッフェンハイム vs ボルシアMG
3-4. 決勝戦 バイエルン・ミュンヘンvsブレーメン
3-4-1. カルロ・アンチェロッティの持つバランス感
3-4-2. 祝バイエルンデビュー!ハメス・ロドリゲスの初戦での様子。
3-4-3. ドグラス・コスタを失った新シーズン。左WGは、リベリ、コマン、ベルナトの三枚で?
3-4-4. パスにシュートにドリブルに。伏兵、 CBダビド・アラバ
4. チケット購入・受け取り
5. Borussia Park/ボルシア・パークへのアクセス
6. おわりに

 

今回のサッカー観戦の経緯

Mönchengladbach/メンヒェングラートバッハは僕の住んでいるGöttingen/ゲッティンゲンからICE(高速鉄道)を利用しても片道4時間という遠さだったんですが、わざわざ訪れた理由はただ一つ。先にも書きましたが、帰国までにバイエルン・ミュンヘンの試合が観たい!という事で、今回はわざわざメンヒェングラートバッハまで遠征。(しかもテスト期間)

よくサッカーを観に行く友人にもどうせ試験期間だろうしと声を掛けなかったんですが、Leipzig/ライプツィヒに留学している友人が乗ってきたので同行。

 

Telekom Cupとは

日本語のサイトが(当然ながら)無かったので、TelekomCup(テレコムカップ)について少し。 Telekomはドイツの通信会社で、バイエルンの胸ロゴで知っている方も多いかと思います。
なので日本の感覚だと、Softbankだのauだのdocomoだのがカップ戦を主催してるような感じ。
参加チームは4チームで、基本はブンデスリーガ1部から。今年の参加チームは、Bayern München/バイエルンミュンヘン、Werder Bremen/ヴェルダー・ブレーメン、Hoffenheim/ホッフェンハイム、Borussia Mönchengladbach/ボルシア・メンヒェングラートバッハの4チームでした。
試合は合計4試合で、1回戦2試合、3位決定戦、決勝戦の4試合。1日に4試合をこなすという事で時間はそれぞれ45分ハーフのみ、同点の場合はPK戦で勝者を決定します。今回の大会では、1回戦1試合目と3位決定戦がPK戦でした。

 

観戦記・試合結果

1試合目の開始が14:00という事で、ゲッティンゲン7:43発、乗り換え2回を挟んでメンヒェングラートバッハ中央駅11:41着の切符をネットで前もって購入。一つ先のライト中央駅が最寄りの宿を取ってしまったので、宿には12:20頃到着しました。
詳しいアクセスは5. Borussia Park/ボルシア・パークへのアクセスを見て頂くとして、13:20分頃Rheydt/ライト中央駅を出るシャトルバスに乗り、13:45過ぎにスタジアムに到着!
ボルシアパークの正面ゲート

 

1試合目 ブレーメンvsメンヒェングラートバッハ

どうにか試合開始前に座席に滑り込み、試合開始! バックスタンドで、初めての最前列での観戦。
ボルシアパーク、一列目の座席からの眺め
どちらの選手も全く分からないんですが、ボルシアMGの8番の選手と23番の選手、ブレーメンのキーパーが印象に残りました。
試合自体はほぼ拮抗で0-0でしたが、PKの末にブレーメンが勝利。GBのホームという事で、バイエルンサポーターが歓声をあげてはGBサポーターがブーイングで応酬するっていうやり取りがあって、面白かったです。笑
バイエルンの応援席
PKの様子
試合全体の印象としては、GBのパス攻撃が観ていて楽しかったなというのと、一方でホッフェンハイムは全体的に運動量が少なく、攻めあぐねている場面が多かったなというところです。

 

2試合目 バイエルン・ミュンヘンvsホッフェンハイム

半年ぶりのバイエルン!!この試合の注目は何と言ってもレアル・マドリードから移籍したハメスロドリゲスでしたが、この試合はベンチ。
スタメンはこんな感じ。
2017テレコムカップ、バイエルン一試合目のスタメン
バイエルンのスターティングメンバー
特筆すべきは、ベストメンバーに加えての新加入トリッソのテスト起用、3列目でのチアゴとのコンビネーションの確認、ディフェンスラインのサブメンバー起用と言ったところ。
得点を決めたレヴァンドフスキが目立っていたのは間違いないですが、個人的にはトリッソのパス、ミュラーとレヴァンドフスキのコンビネーション、ベルナトとリベリーの左サイドのコンビネーションが印象に残りました。
バイエルン・ミュンヘンのオフィシャルマスコット

 

折り紙つき、トリッソのパス能力

まず新加入のトリッソですが、パスが上手い。もちろんそれが評判で取ってきたわけですが、前評判通りの能力で今シーズンは活躍が期待できそうだなと。
2,3本、サイドチェンジで左の前線にトリッソからのロングボールが飛んできたんですが、どれも受け手の選手が気づいていないようなところにポーンと入ってくるイメージ。
その上で、少し反応が遅れた受け手が走り込んでギリギリ届くような絶妙なパスがほとんどでした。チアゴのパス能力も超一級品ですが、アロンソの後釜に十分なり得るなと強く感じました。

 

熟練の技 レヴィ、ミュラー、リベリの流動的ポジションチェンジ

そしてミュラーとレヴァンドフスキのコンビネーション。画面越しだとそこまで鮮明な印象は残らないかと思うんですが、ミュラーが一つ位置をあげてレヴィが左へ流れる。その上でリベリは中に寄せて一段後ろの空いたスペースに、という流動的なポジションチェンジ。この3人の連携はすごく自然で、熟練されているなと感じました(特に指示を出すこともなく、アイコンタクトも感じませんでした)。
試合中のリベリとレバンドフスキ
自然とそれぞれの判断で行われるポジションチェンジ。こちらサイドに流れて来ることが多かったからというのもあるんですが、レヴァンドフスキの状況判断力(というより、情報収集量)の多さと、ミュラーがトップに立った際に出しゃばらないバランス感の良さが生で観てよく分かりました。
それと、若手が3トップだった2試合目で特に感じましたが、トップ下のミュラーから3トップへの指示が沢山飛んでいて、とても頼もしかったです。

 

闘将リベリとサブSBベルナトの、高みを目指すコンビネーション

この試合は、リベリが左WGでベルナトが左SBの先発。サブメンバーと言えどベルナトはしっかりと仕事をこなしていて、一方のリベリは少し調子が悪そうな様子でした。
もちろんリベリにボールが流れてそこをベルナトがオーバーラップして…の様なやり取りは当然のように決まるんですが、リベリがお怒りになったのは30/45分頃。ベルナトが自陣でボールを持っていたんですが、レベリは前線の空白を見つけ猛ダッシュ。 ボールが来ていると思って振り返ると終盤へと戻されているボール。それを見てリベリは激怒。一流だからこそのやり取りですが、目の前でリベリがキレていた(体を震わせて叫んでました笑)ので、とても印象に残ったワンシーンです。
プレー中のリベリ
試合自体は、クロスからのレヴィの1得点で勝利。誰もいないところに球が上がって、あー流れるなーと思ったら、何処からともなく脚が現れました笑 さすがはレヴァンドフスキ。クロスが上がった側から見ていたので、より感動が強かったです!

 

3位決定戦 ホッフェンハイム vs ボルシアMG

この日の3試合目。
試合前に昼ごはんを食べていたり、売店でカップが足りて無いからと飲み物が買えなかったので売り子さんのビールを買って飲んでいたりで、眠かったので、あまりしっかり観てません。笑
昼ごはん。
魚の揚げ物のサンドイッチ
ビール片手に観戦
相変わらずですが、ホッフェンハイムは前線にボールがなかなか出ないなと、それぐらい。 終盤にGKからのフリーキックが1本あったんですが、出しどころが見つけられず30秒近くホールド、会場からはブーイングっていうのがありました。もっと選手が動いてかき回さないとーと思った一幕です。
2戦ともPKで敗れ最下位のボルシアMG。攻撃は悪くなかっただけに、なんだか可哀想でした。

 

決勝戦 バイエルン・ミュンヘンvsブレーメン

決勝戦!1試合目の前には練習を行わなかったバイエルンですが、決勝の前はしっかりと。
1試合目出場した2試合目欠場メンバーは練習参加無し。特筆すべきは、この2試合目では守備的ミッドフィルダーだったハビ・マルティネスが、別メニューでパスの練習をしていたことぐらいです。
バイエルンの試合前の練習の様子
そして試合開始。
スタメンとポジションはこのような感じでした。
テレコムカップ決勝でのバイエルンのスタメン
テレコムカップ2試合目の先発メンバー
メンバーチェンジ後のフォーメーションは、こちら。
若手を起用したフォーメーション
この試合で印象的だったのは、アンチェロッティの選手起用のバランス感の良さと、選手テストの上手さ。個人のプレーでは、バイエルンデビューを飾ったハメス・ロドリゲス、ウイングでの起用だったベルナト、2試合目からの出場だったアラバが印象に残りました(個人的に好きだからっていうのもありますが)。

 

カルロ・アンチェロッティの持つバランス感

メンバーを見てもわかるように、よりTest Spiel(練習試合って言うとしっくり来ないので、ドイツ語で。笑)性の強かったこの2試合目。ただでさえ45分×2試合という構成な上、かと言って負けることは許されないバイエルン。そんな難しい中で、アンチェロッティの選手起用のバランス感はズバ抜けているなと改めて感じました。
もちろんぱっと見のメンバーチェンジは分かりやすいですが、そんな中で印象的だったのは、サブ選手の出場の幅を広げることを目指すテスト起用。
分かりやすかったのは、CBが中心のハビ・マルティネスの守備的ミッドフィルダーでの起用。それと、後述しますが、SBでの出場が中心だったベルナトのウイングでの起用。結果的に、ベルナトの左WG起用は大当たりでした。
点を取ったという意味でも最高だったわけですが、選手交代後のこの試合でのポジションは、左WGベルナト、左SBアラバ、左CB 若手、右CBフンメルス、右SB 若手。
ベルナトから順番に選手をスライドさせてフンメルスを右に寄せ、若手を起用した右サイドのケアも強めることが出来る、とても安定感のあるフォーメーション。 新旧選手のバランス感を見ても、さすがアンチェロッティと唸らされました。

 

祝バイエルンデビュー!ハメス・ロドリゲスの初戦での様子。

レアル・マドリードから電撃移籍のハメス・ロドリゲス。期待が大きいのは当然のことで、フリーキックの際には「ハメースロドリーゲース」コール。ボールを触っただけでも湧くスタンド。けれど当の本人は、何も無いかのように淡々とプレーをこなしていました。
コーナーキックに向かうハメス・ロドリゲス
淡々と、というのはつまりはチームへのハマりが良かったという意味で、すごく自然にチームに溶け込んでいました。ロッペンとはタイプが違いますが、周りを広く見て正確なパスを出せるという点では、攻撃の幅が広がる右WGになるなと思います。
本人は左でも右でも真ん中でもどこでも出来るという事を言っているので、シーズンでの活躍が楽しみです。
コーナーキックを蹴るハメス・ロドリゲス

 

ドグラス・コスタを失った新シーズン。左WGは、リベリ、コマン、ベルナトの三枚で?

リベリ、コスタ、コマンと層の厚かった左WG。コスタがユベントスへと移籍したため、サブがコマンだけになるところ。という事でこの試合では途中から、普段左SBのサブをこなすベルナトが起用されました。
サイドバックからのオーバーラップ時にはゴール前に切り込むことも多いベルナト。この試合では、トップ下から繰り上がっていたミュラーとのコンビネーションで得点しました。
身長が低く体も小さめなので、ポストプレーでは攻守ともに劣りがどうしても目立ちます。ですが、細かいタッチでゴール前へ切り込む能力も高く、ゴール前にボールを上げることも出来るベルナト。 より得点に絡む機会の多い左WGでの起用。多くはないとは思いますが、今シーズンは幾らか見られるかもしれません。

 

パスにシュートにドリブルに。伏兵、 CBダビド・アラバ

伏兵っていう割には目立ってるわけですが、オーストリア代表のダビド・アラバ。
もともとプレースタイルは好きなんですが、この日はCBもSBもどちらもこなし、意外性のあるミドルシュートも2本ほどあったりとよく目立っていました。 SBを出来るほどの駆け上がる能力がありながらCBもこなせるので、アラバがCBに入ると攻撃力がぐっと底上げされるので試合を観ていてとても楽しいです。 それに、持ち上がったまま攻撃に参加してシュートまで持ち込むことも出来るので、攻撃にバリエーションも増えます。
というわけでアラバ、毎年活躍はしていますが、今シーズンも楽しみです。
ダビド・アラバ

試合自体はベルナト、ミュラーの得点で2-0の勝利。見事に優勝しました!!
優勝セレモニーの様子
優勝セレモニー(?)の後は選手が目の前に来たりして、とてもいい席を取ったな〜と(これで30€)。
シャンパン吹かしているミュラーとそれを浴びるリベリー。幸福感たっぷりの一枚が撮れました。笑
リベリにシャンパンをかけるミュラー
優勝セレモニー後のミュラー

 

チケット購入・受け取り

Telekom Cupのチケットは、(今回はで毎度かは分かりません)ホストチームの公式ホームページにて。ということで今回は、ボルシアMGの公式ページで購入しました。バックスタンドの1列目というとてもいい席でしたが、料金は30€(1€=¥120で3600円)。
テレコムカップのチケット
チケットの販売は、試合の約3ヶ月前の4/21にスタートでした。当日券も出ていたので、出遅れても十分購入のチャンスはあります。

 

Borussia Park/ボルシア・パークへのアクセス

ボルシアパークへのアクセスで一番メジャーなのは、シャトルバスの利用。シャトルバスはMönchengladbach Hbfか、隣駅のRheydt Hbfから。
ドイツのどこからアクセスするかでどちらの駅がいいかの利便性は変わるので、そこはDeutche Bahnのサイトでお調べください。
Deutsche Bahn: bahn.de
どちらの駅からも試合の日にはシャトルバスが大量に運行されますし、所要時間もどちらも15〜20分ほどと変わらないので、スタジアムへのアクセスという点でどちらが優れている劣っているは特にありません。
今回利用した感じだと、Mönchengladbachの方が街も大きいので必然的にバスの利用者も多いのかなと感じました。
スタジアムからももちろん、両方の駅へシャトルバスが出ます。
シャトルバスの乗り場

今回実際に利用したのはRheydt Hbfから出るシャトルバス。駅に着いてホテルにチェックインし、また駅に。駅前のバス停からはシャトルバスが出ている様子ではないので運転手のおじさんに聞いてみると、メンヒェングラートバッハ中央駅に出ないとダメだね~と言われ、そんなはず無いんだけどな…と。
駅に入っていくサポーターに付いていくと、バス停がある正面出口とは逆側へ。
ライト中央駅のシャトルバス乗り場
ライト中央駅のシャトルバス乗り場
大量にシャトルバスが停まっていました!
シャトルバスの列
これでもかと言うほど停まっていましたが、試合開始までほとんど時間はないということで、利用者はかなり少なかったです。前のバスが目の前で出てしまいましたが、5分ほどで出発しました。
バスの車内の様子
15分強でスタジアムに到着です!!

 

おわりに

そういう訳で、Telekom Cupでした!かなり住まいのあるゲッティンゲンからはアクセスが悪かったですが、それでも行って良かったです。なによりハメスのデビュー戦が観れましたし、17/18プレシーズンの初戦だったので、そういう意味でもレアな試合が観られたなと。座席もいい位置で値段も安かったので、興味がある方にはとてもおすすめできます。
試験期間を挟んで投稿がずいぶん遅れたのでけが人が出たりしていますが、記事の内容は変更していません。
次の海外サッカー観戦記は、留学中最後、アリアンツ・アレーナでのAudi Cup観戦です!!
では、最後までご覧いただきありがとうございました!