学生の頃から、「行きたい温泉リスト」に堂々と鎮座し続けていた熊本・黒川温泉。
何度調べても学生に手が届く宿は見つからず、アクセスも自力では難しい隔絶の地と、これまで訪問意欲を何度もくじかれてきた。
しかし私も気づけば社会人。
時はコロナ禍、GoToトラベル全盛である。
忍ぶように、感染者数の谷間を縫って訪問した。
こじんまりと、谷底へ向かう丘陵に温泉宿や商店が点在する黒川温泉。宿泊したのは、旅館やまの湯。湯に浸かることができたのも、残念ながらやまの湯だけ。
最上階から渡り廊下を渡った先にある露天湯に向かう。
こじんまりとした脱衣所。その先には広く伸びやかな湯処。岩づくりの夜の湯処は、もやを巻いて幻想的な匂いがする。
オーバーフローたっぷりの掛け流しの湯。湯に明らかな特徴は無いものの、良質な湯と共にこの空気を味わうことができるのは由々しきことである。
黒川には7色の湯があるという。なかなか東京から足を伸ばすことは難しい土地ではあるが、次にはまた色の違う湯を黒川に味わいたいものである。
お宿 / 旅館 やまの湯 | 黒川温泉公式サイト|熊本・阿蘇の温泉地https://www.kurokawaonsen.or.jp/oyado/syosai.php?intYKey=20