「公衆浴場」タグアーカイブ

褐色の湯が張られた公衆浴場|マグマ温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ60

マグマ温泉と聞くと、どんな風景を思い浮かべるだろうか。
火の海、煮えたぎる湯、鬼に金棒。。

結論をいえば、なんてことのない、小ぎれいな、地方によくある共同温浴施設である。

桜島の港から歩いて5分。
なんてことの無い建物、なんてことのない券売機、なんてことのない脱衣所、なんてことのない浴場。
驚いたのは、掛け湯槽に水が張ってあったことぐらいであろうか。

続きを読む 褐色の湯が張られた公衆浴場|マグマ温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ60

昭和はここにある|かごっま温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ59

拡声器のような古ぼけたスピーカーから、演歌が滔滔と流れ続ける。

昭和をそのまま切り取ったような雰囲気、空気、景色。

それでいて入湯料420円はペイペイで。昭和と令和の融合、何とも絶妙な塩梅である。

続きを読む 昭和はここにある|かごっま温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ59

上質な掛け流し都市湯|銭湯・霧島温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ57

風貌はなんてことのない”町銭湯”。

ただ、そこに注ぐ湯が掛け流しの温泉であると、ただそれだけ。

鹿児島が誇る温泉地、霧島の名を冠した公共浴場「霧島温泉」。

鹿児島で一番の繁華街、天文館から徒歩10分ほど。片道二車線の通りに佇む姿は、都会の建物群に囲まれ、どこかいじらしい。

続きを読む 上質な掛け流し都市湯|銭湯・霧島温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ57

西郷隆盛の愛した湯|日当山温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ56

歴史は、称揚されずとも失われることなく、たとえ忘れられてしまえどもそこに在り続ける。

陽をあてずともそれを是とする者はどこからともなく惹きつけられ、その地を訪れ湯に身を浸す。

目次

◆1. 霧島と日当山
◆2. 日常と化した歴史
◆3. 西郷どん湯

◆霧島と日当山◆

薩摩の豪傑西郷隆盛の愛した温泉、日当山(ひなたやま)。

後日お世話になったマッサージ店の30余歳と思しき男性が、鹿児島市出身とのことだったので「温泉といえば」と尋ねてみた。

回答は、「指宿か霧島」。

この日当山も、”霧島”に含まれると言えば、確かにそうかもしれない。

続きを読む 西郷隆盛の愛した湯|日当山温泉(鹿児島)|温泉のすゝめ56